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あなたのスマホを守るAndroidセキュリティーソフト特集 2012 第2回

軽さと機能で選ぶ Android用セキュリティーアプリ4本対決

2012年04月18日 12時00分更新

文● 小林哲雄

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Lookout Mobile Security
無料でも高機能で日本語 機能が増えるプレミアム版も

ウイルス対策セキュリティアプリ Lookout

 今回扱うセキュリティーソフトの中で、唯一基本無料の製品がLookout社の「ウイルス対策セキュリティアプリ Lookout」(Lookout Mobile Security)だ。本数が限られた中でこのソフトを選んだのは、ひととおりの機能が揃っていて、かつ日本語で扱える点にある。

 今回は14日間利用できる「お試しプレミアム版」を使用した。海外ソフトのお試し版ではありがちなクレジットカード登録も不要で、14日後には自動的に無料版に戻るので不安なく気軽にできる。有料版は月額250円、または年間2500円で利用可能だ。

無料版とプレミアム版の機能比較画面。無料版ではロック・ワイプ機能とウェブ安全性評価がなくなり、位置検出のみになる

 セキュリティー機能は、インストール時以外に毎日、もしくは毎週の定時スキャンが追加できる。有料版では怪しいサイト/メールをブロックする機能と、アプリケーションの個人情報検出をチェックできる「アドバイザー」が加わる。

 バックアップは標準で、アドレス帳のバックアップと復元ができる。有料版ではさらに、通話履歴と画像のバックアップ、新しい端末への復元がサポートされる。紛失盗難対策は、紛失した端末をウェブブラウザーの地図上に表示する機能と、端末に警告音を鳴らすスクリーム機能を備える。有料版では端末のロックと、リモートワイプにも対応する。

定時スキャンは毎週1回となっているので、待機時はほとんどCPUを使っていない

待機中の消費電力は少なく、24時間動作させてもこの程度。定時スキャンが入ると、この8倍ぐらいになった

インストールされているアプリの中で、問題になりそうな権限を持ったアプリを探しだす機能がある。セキュリティーソフトは大抵権限を多く必要とするが、Lookoutは自分自身も表示しているのは好感度大

 機能的にはSIM交換ロックがなく、無料版では遠隔での端末ロックができないので、ロック面の機能が少々さびしい。しかし無料でもある程度の機能を備えているので、「タダで最小限のセキュリティーを保ちたい」という人に向いているだろう。

Lookout Mobile Securityの
バッテリー/リソース消費結果(Version 7.8-96e2110)

アプリの消費電力(24時間経過後)
778mAs
アプリの通信データ量(24時間経過後)
下り 上り 総計
14.29KB 14.96KB 29.26KB
ストレージ消費量
アプリ自体 データ
5.02MB 156KB
メモリー消費量
起動直後 スキャン後
46.78MB 41.06MB

軽さではお財布にも優しいLookoutか、
バッテリーを食わないウイルスバスター モバイル

 今回取り上げた4製品はそれぞれ、豊富な機能のマカフィーに、機能を選べるノートン、比較的リソースを食わないウイルスバスター モバイルに、基本無料で使えるLookoutと、それぞれの個性のある結果となっている。

 今回の特集で注視した「軽さ」という観点では、ウイルスバスター モバイルかLookoutがお勧めだ。ただし、今回はあくまでも初期設定でテストした結果なので、定期スキャン頻度が高いマカフィーや、定期位置チェック頻度が高いノートンでも、バッテリーを食う部分のカスタマイズを行なえば、かなり消費電力が抑えられそうである。

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