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あなたのスマホを守るAndroidセキュリティーソフト特集 2012 第2回

軽さと機能で選ぶ Android用セキュリティーアプリ4本対決

2012年04月18日 12時00分更新

文● 小林哲雄

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ウイルスバスター モバイル for Andriod
バッテリー消費は軽く、ユニークな機能も搭載

ウイルスバスター モバイル for Andriod

 トレンドマイクロの「ウイルスバスター モバイル for Andriod」は、Google Playからの入手のほかにパッケージ版の販売も行なわれている。今回は短期間のテストなので、Google Play版を30日間フル機能が利用可能な体験版として使用した。

 スペック的は充実しており、不正アプリ、盗難紛失、ウェブサイトのブロックとSMS・着信拒否のほかに、他社製品にはないペアレンタルコントロール機能が含まれているのが特徴だ。

 設定は比較的シンプル。ペアレンタルコントロールもパソコン用のように、カテゴリから選択したり、対象年齢を決めるといった設定はない。低/中/高の3段階の設定のみになっている。

設定はおおむね、保護レベルを3段階で設定する程度のシンプルなもの

自動検索がアップデートと連動しているうえに、更新間隔が「毎週」なのはやや気がかり

 不正アプリのチェックは、インストール時と自動アップデート時に行なう自動検索になっており、SDカード内も検索できる。ただし自動検索と自動アップデートが連動しているので、初期設定が「毎週」(1週間単位のアップデートと検索)になっているのが少々気になった。インストール時から4日経過した時点でアップデートボタンを押すと、パターンファイルが「1.217.00」から「1.219.00」に変わったので、パターンアップデートはもう少し頻繁に実施されているようだ。

 紛失盗難対策はウェブから設定する。位置検索情報を端末内部に蓄積しているのか、探索アイコンが表示されずに探索を行なっていたのが印象的だ。ロック解除は管理パスワードか、検索画面に表示できるセキュリティーキー(英数字9ケタ)を入力すればよい。

 面白い機能としては着信を拒否して「とりこみ中」というSMSを送信する機能があることと、リストにない電話番号から3秒以内のコールで切られた場合「迷惑電話」として登録する機能がある。後者はいわゆる「ワン切り」でコールバックを狙う商法の対策だろう。

 CPUとバッテリーのリソース消費は、今回テストした4製品では最も少ない部類に入る。電池消費量ビューアのチェックでは、51mAsと劇的に軽い。メモリーは起動直後とスキャン直後で大きく変動するようだ。

リソースを食わないのが最大のメリットで、アイドル時のCPU利用も非常に少ない

CPU利用が少ないので待機時消費電力もきわめて少ない

 バッテリー消費が少ないのはうれしいが、パターンファイル更新が初期設定で週単位というのがちょっと気になった。設定変更で対処するといいだろう。

ウイルスバスター モバイル for Andriodの
バッテリー/リソース消費結果(Version 2.2.0.1160)

アプリの消費電力(24時間経過後)
51mAs
アプリの通信データ量(24時間経過後)
下り 上り 総計
2.25KB 5.06KB 7.31KB
ストレージ消費量
アプリ自体 データ
6.06MB 1.91MB
メモリー消費量
起動直後 スキャン後
26.71MB 62.25MB

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