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International CES 2012特集 第13回

スマートテレビは2012年の主役になれるか? CESを振り返る

2012年01月18日 21時37分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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テレビの王道はやっぱり画質!
有機EL 55型やソニーのCrystal LEDに注目が

 CESでのテレビ関連の展示で、来場者の注目を集めていたのは、やはり高画質を軸に置いたテレビだった。まずサムスンとLGの韓国2大メーカーは、有機EL(OLED)ディスプレーを採用した55型の大画面テレビを出展。狭額縁で超薄型のボディーと、コントラストに優れた美しい表示で注目を集めた。

サムスンが年内に発売するという55型有機ELテレビ「Super OLED TV」

こちらはLGの有機ELテレビ。サイズはサムスンと同じ55型

 4K2Kの超高解像度テレビは、すでに商品化している東芝のほかにも、各社が参考出展していて、それほど珍しいものではなくなりつつある(製品となるとまた話は別だが)。そんな中、シャープは8K4Kの85インチ液晶ディスプレーを出展。圧倒的に高精細な映像を映し出すデモ機の前は、常に黒山の人だかりだった。

人だかりでなかなか見えないほどの、シャープの8K4K液晶ディスプレー。解像度は7680×4320ドット!

80インチ級のLEDバックライト・クアトロン「LC-80LE844U」

無線LANを使ったワイヤレステレビ「フリースタイルAQUOS」の展示では、コンパニオンの女性が片手に持って軽さを披露

 有機ELテレビ以上に画質面で注目を集めたのが、ソニーが発表した「Crystal LED Display」だ。こちらの西田宗千佳氏による記事にもあるように、微細なLEDを並べてRGBの各画素を構成することで、ディスプレーパネルにしたものだ。液晶ディスプレーのバックライトにLEDを使ったものとはまったく異なる、自発光式の新しいディスプレー技術である。

ソニーが発表した「Crystal LED Display」。デモ機は55インチ。色鮮やかで自然な画像は有機ELテレビ以上の画質に見えた

液晶テレビとの比較デモ。左がCrystal LED

 Crystal LED Displayは製品展示ではないが、ソニーでは製品化に向けて開発を進めているとのこと。有機ELディスプレーと並んで製品の登場が楽しみなディスプレー技術の登場だ。地デジ対応テレビを早い時期に購入した人は、そろそろ買い換えたくなる頃だろうが、既存の液晶テレビとは一線を画す新技術が出てくると、何時買い換えればいいのか迷ってしまいそうだ。

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