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International CES 2012特集 第6回

Atom搭載スマホとUltrabookに注目集まる2012年のインテル

2012年01月11日 15時29分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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Atom系のCPUを搭載するインテル製タブレットのリファレンスデザインを手にするオッテリーニCEO

 北米最大の家電関連展示会「International CES 2012」が、10日(現地時間)にラスベガスで開幕した。10日午後にはインテルCEOのポール・オッテリーニ氏による基調講演が行なわれ、Atom CPUを搭載する初のスマートフォンの披露やUltrabookの新製品が発表されるなど、盛りだくさんの内容で会場を沸かせた。

いよいよMedfieldが製品に搭載!
世界初のレノボ、モトローラも本格参戦

展示会場のインテルブースにあった、Medfield搭載スマートフォンのインテル製リファレンスデザイン。いよいよスマートフォンにもAtomが載る日が近づいている

 オッテリーニ氏による講演には、いくつか目玉となるトピックがあったが、その中でも一際注目を集めたのが、コード名「Medfield」で呼ばれていたAtomベースSoC「Atom Z2460」を使ったスマートフォンが、ついに搭載製品の発表を迎えたことだ。

 Medfieldの名前が明らかにされたのは2009年のことで、それから3年を経てようやく、製品に搭載できるレベルにまで到達したわけだ。製造プロセスは32nmプロセスを使用する。最初の製品をリリースする栄冠に輝いたのはレノボで、「K800」というスマートフォンに搭載する。出荷時期は2012年第2四半期とのことだ。

初のMedfield搭載スマートフォン「K800」

K800を誇らしげに掲げる、レノボモバイルインターネット担当上級副社長のリュー・ジュン氏

 Medfieldを採用するスマートフォンの特徴について、レノボ上級副社長のリュー・ジュン氏は、マルチタスクのパフォーマンスの高さと、機敏な動作と独自のUIメニューによる洗練されたユーザー体験を挙げている。

 さらにレノボだけでなく、携帯電話大手のモトローラ・モビリティー社も、インテルとの提携によって今後数年間に、複数のインテルCPU搭載スマートフォンやタブレット製品を市場に投入することを明らかにした。端末の大手であり、グーグルとのつながりも深いモトローラが協力会社になったことは、Windows Mobile端末にとっては大きな前進と言える。

グーグルに買収されるモトローラ・モビリティーがインテルと提携。Atom搭載スマートフォンを継続して市場に投入するという。もしかしたら、最新版AndroidのリファレンスマシンがAtom搭載スマートフォンになる、なんて日がくるかもしれない?

 残念ながらモトローラ側による試作機等の披露はなかったが、2012年2月下旬に開催予定の携帯電話関連展示会「MWC 2012」では、詳細が公表されるとのことだ。

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