このスマホ、ホントに買い？　話題のスマホ徹底レビュー 第12回

Optimus LTE徹底レビュー後編

ソフトウェア面から検証するOptimus LTEの使い勝手

ジェスチャーでアレコレ快適に

　便利なのがジェスチャー操作。とくに本体を片手で持ったまま、ブラウザーをズームできるのはOptimus LTEならではのメリットだ。

　もちろんズームはダブルタップでもできるが、ダブルタップズームが大小2段階なのに対し、ジェスチャーなら任意の倍率で固定できる。ページ全体を見渡し、読みたい記事を拡大して読み、再びページ全体を縮小して次の記事を探す、といった作業を、つり革につかまりながらスムーズにできる。

　似たような機能はGALAXYシリーズにもあるが、GALAXYが指2本で画面を同時に押すのに対し、Optimus LTEは指1本で済む。移動中のブラウザーのズームはOptimus LTEのほうがやりやすい。

ブラウザー下部のボタンが白くなったら、長押し。そのまま本体を手前に起こすと拡大。向こうに倒すと縮小できる。ボタンから指を離すと、その倍率で固定できる

　使用頻度は低いかもしれないが、本体を裏返し、電話の着信音やアラームを止められるという機能も覚えておくと便利。「ギャラリー」閲覧時に本体側面を軽く叩くと、前後の画像に切り替わるのは、画面を指紋で汚さないためのちょっとしたテクニックだ。

本体を裏返す、軽く叩く、傾ける、といったジェスチャーで、こうしたことができることを知っていると役立つ

「LG On-Screen Phone」は使わなきゃ損！

　ユニークなのが、LGオリジナルの「LG On-Screen Phone」というWindows向けソフト。同ソフトを利用すると、Bluetooth/Wi-Fi/USBで接続したPCの画面にOptimus LTEがそのままそっくり現れ、Optimus LTEのほぼすべての操作がPCで可能になる。電源を切ったり、音量の調整なども可能で、できないのはOptimus LTEの電源を入れることぐらいだ。

　LG On-Screen Phoneはここからダウンロードできる。

　とくに便利なのが、PCのキーボードで長文メールなどを書ける点。わざわざOptimus LTEをカバンやポケットから取り出さなくても、そのまま送信できるのでラクだ。画像などのファイルをドラッグ＆ドロップで即座に転送したり、Optimus LTEとPCとの間でコピペができたりと、想像以上に実用的。ぜひともMac版の登場を切望する。

設定はチェックを付けるだけ。PCでメールを書き、Optimus LTEで送れる。ホーム画面を一覧表示し、ドラッグ＆ドロップでアイコンを並べ替えられ、アプリの整理もしやすい

あの名作格闘ゲームが無料でダウンロード可能！

　独自のアプリポータル「LG smart World」では、Optimus LTEに最適化されたアプリや動画を提供中。無料のユーザー登録をすると、高解像度対応の「STREET FIGHTER IV HD for LGE」を無料でダウンロードできる。そもそもAndroid向けSTREET FIGHTERはここでしか入手できない。韓流ドラマが無料で視聴できるのもファンには見逃せないポイントだろう。

人気の格闘ゲームが高解像度で遊べる！　しかも無料で

韓国のドラマも、いつでもどこでも見ることができる

　今回じっくり触ってみて、予想以上に端末の完成度が高いことに驚かされた。ブラウザーの操作性やPC連携など、使えば使うほどその良さを実感できる。現時点でnanacoモバイルやHuluが利用できないなど、一部サービスに関する対応の遅れは残念だが、解決は時間の問題。パッと見の派手さよりも、日常の使いやすさを重視する人にオススメしたいスマホだ。

■関連サイト

• Optimus LTE
• LGエレクトロニクス・ジャパン