電子書籍。iPadの発売を機に急速に広まるかと思いきや、さまざまな電子書籍サービスが登場したり、タブレットもいっぱい登場してどれを買えばいいか迷う状況が続いている。iPadやAndroid Tabletといった汎用機をのぞくと、電子書籍リーダーとしてメジャーなのは「Kindle」シリーズ、そして今回紹介する「Sony Reader」シリーズだ。
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筆者は2010年に登場した6型タイプの「PRS-650」を愛用していた。薄くて軽くて読みやすく、画像ファイル用PDF変換ソフト「ChainLP」で取り込んだ青空文庫のお世話になりまくっていた。ソニーが運営する「Reader Store」の利用はナシ。なぜならば、PC上で購入して、いちいちPCに接続してブックデータを「PRS-650」に転送というのが少々面倒だったからだ。
その点、2011年11月下旬に登場した「PRS-G1」は3G+Wi-Fi、「PRS-T1」はWi-Fiを搭載するなどといったネットワーク機能を採用している。サイズも6型のみになり、またインターフェースもだいぶ刷新されている。筆者が購入したものはPRS-T1。モバイルルーターPocket WiFi (D25HW)があるため、「PRS-G1」を選ぶ必然性はなかった。
なお、昨年モデルも継続販売するようで、5型が欲しい場合は「PRS-350」を選ぶことになる。6型はほぼ新書サイズ(新書は173mm×105mm)なので、携行性と収納性を考えても、わざわざ5型を選ぶ必要はなさそうだが、Wi-Fi不要で安く体験したいというのなら、旧モデルでもいい。後述しているがアクセサリー類の仕上がりは、旧モデルのほうが上だ。
前モデルから処理速度は向上
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正面。拡大ボタンがなくなった代わりに、戻るボタンが追加された。前モデルだと×ボタンを押して戻るウィンドウを閉じるといったアクションがあったのだが、その必要がなくなった | 背面は滑落を防ぐために、マット処理がなされている |
PRS-T1は幅110mm×奥行き8.9mm×高さ173mmで、重量は約168g。PRS-G1は幅110mm×奥行き9.4mm×高さ173mm、重量は約185g。3G機能分、PRS-G1が少し厚みと重量が増している。といっても、外観に大きな違いはないし、いずれも現行の全部入りスマホと大差のない重量なので用途で選ぶといいだろう。内蔵メモリーは約2GBでユーザー領域は1.4GB。文字中心であれば、わざわざmicroSDカードを用意する必要はない。気になる電子書籍フォーマットは、zbf/book/epub/pdf/txtと幅広く対応。国内での主流をフォローする形だ。また画像はJPEG/GIF/PNG/BMPに対応しているため自作データの読み込みもOK。バッテリー駆動時間は約1万4000ページ。ワイヤレスオンで放置しても最長3週間は持つ持続力で、忘れたころに充電ということが多い。筆者も購入してからまだ1回充電しただけだ。
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インターフェースは底部の集合している | ページ送りがちょうどいい位置にあるため、片手でだらだら読める | 末端部が丸みを帯びているため、だいぶ持ちやすい |
操作はタッチ操作で、前モデルと比べると処理能力がアップし、反応が早くなった。前モデルではちょっと遅かったので本体下部のハードウェアスイッチで操作することが多かったが、現時点ではタッチ操作が増えている。また前モデル同様にタッチペンが付属するが、本体に収納はできない。持ちやすさを追求したデザインのためと思われるが、これは少し残念だ。このあたりの影響はアクセサリーにも出ていて、見た目的には前モデルのほうがよかったりする。
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左がPRS-650、右がPRS-T1 | 厚みでいえばPRS-T1のほうが薄いのだが、その結果、タッチペンを内蔵できなくなった |
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PRS-T1のブックジャケット。ハメ込み式で、微妙にふくらんでしまうがジャケットにタッチペンを引っかけている | PRS-650のブックジャケット。本体に接続部分があり、メモを裏に挟むなど使い勝手がよかった。PRS-T1もこのタイプにして欲しかったのだが…… |
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ジャケット装備時。多少持ちにくくなる。サードパーティー製で扱いやすいものが発売されるといいのだが |
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