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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第79回

KORGは「けいおん!」を本気で愛していた

2011年12月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

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せっとく!

―― ところでamPlugそのものはVOX側の企画なんですよね?

佐野 もちろんそうです。

―― KORGさんの関係にもよると思うんですが、VOX的には問題ないんですか?

佐野 それはVOX側を説き伏せたんです。

佐野マネージャーはなんとVOXアンプの特徴である“ダイアモンドグリルクロス”柄のネクタイ。曰く「これが正装ですから。なんでみんな付けてこないの?」

―― でもガイジンは「けいおん!」を知らないですよね?

佐野 ええ、イギリスの会社なので。ただ、こういった製品はパーツで音を変えることができる。それで各地域で有名なアーティストとコラボレーションできるんじゃないか。それをアニメーションで、という提案をしたところ、ドメスティックならいいんじゃないかと。ただアニメの内容は説明してもわからないので、変更部分についてはKORG側に任せてもらったということです。

―― KORG社内で理解を得るのも大変だったんじゃないですか?

佐野 VOXのブランドイメージがありますからね。でも悪い方にイメージする人もいるかも知れないけど、絶対にいいイメージを持っていただける方が多いと思ったんです。

―― 初心者にアピールするには絶好の製品ですからね。

佐野 それにジョー・サトリアーニのamPlugのように、コラボレーションの可能性もたくさんあると思っていますし、他にもこういうバリエーションは作れるんじゃないかと。

JOE SATRIANI & VOX amPlug

―― ということは「けいおん!」のキャラクターは、アーティスト扱いなんですね?

佐野 もちろん!

―― なるほど!

坂根 ロイヤリティが発生しているというところでもアーティストですね。

―― なるほど!!

佐野 今回のパッケージは、卒業式の後のイメージなんですけど、あずにゃんだけ一年後輩なので、卒業できないわけですよ。それで号泣するんですけど、ここは本当に感動するシーンで。それと、これは僕の勝手な妄想かも知れないんですが、2期のエンドタイトルを歌うシーンが、まるでメジャーデビューしたかのような出で立ちなんですよ。だったらこっちもメジャーデビューしたような絵がいいと。ちょっと大人っぽいでしょ? プラグも金色だし。

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