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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第79回

KORGは「けいおん!」を本気で愛していた

2011年12月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 ギターやベースに差し込み、ヘッドホンをつなぐだけで本格的なアンプのドライブサウンドが楽しめる。VOX「amPlug」シリーズは、深夜の練習やリハーサル用のヘッドホンアンプとして人気が高い。AUX端子にiPodを接続すれば、好きな曲をバックに演奏できるので、特に楽器を始めたばかりの初心者にはうってつけのアイテムだ。

 VOXはイギリスに本拠を置く楽器メーカーで、ビートルズが使ったアンプ「AC30」や、ジミ・ヘンドリックスが使ったワウペダルなど、ロック史に残るサウンドを創ってきた名門ブランドである。そのVOXブランドを冠するだけあって、たとえ小さく安価な製品でも、その出音は期待を裏切らない。

 amPlugシリーズには、実在のアンプをシミュレートしたものや、ジョー・サトリアーニのシグネチャーモデルなど、すでに数多くのシリーズバリエーションが存在するが、そこに「けいおん!」シリーズが加わった。最初は2010年の春、第2期「けいおん!!」のスタートと合わせる形で、平沢唯、秋山澪、中野梓の3モデルが登場したのである。が、しかしだ。

「VOX amPlug×けいおん!」1stモデル

 「いくら何でもVOXにアニメキャラはないだろう」「ステッカーを張り替えパッケージデザインだけでオタクを釣るとは何事だ」「まったくVOXも堕ちたものだ」「そもそもKORGもいい加減にせんか」その他、怨嗟のセリフを吐いたロートルギター小僧も結構いたのではないか。たとえば私のように。

※ VOXの国内展開はKORG INC.が担当。

 ならば今日はその認識を改める、またとないチャンスである。amPlugの「けいおん!」シリーズは、そんなステッカーチューンのような生ぬるい代物ではなかったのだ。先月開催された楽器フェア2011で、12月3日(つまり今日!)公開の劇場版「けいおん!」に合わせたamPlug第三弾が登場。そこで熱弁をふるう、ある人がいた。

 「オープニング曲やエンディング曲に近い音が出るようチューニングしてあります」「いい加減なものを作ってもお客さんにはすぐバレますし作品にも失礼です」「うちの姪が」「あずにゃんが」「ロンドンバスが」「運命の赤い糸が」

 その方の名刺を頂戴すると、KORGの商品企画室マネージャー、つまり相当に偉い人だった。では改めてゆっくりお話を、ということで取材の約束を取り付け、我々はKORG本社へ向かい、そして会議室へと通されたのであった。

劇場版「けいおん!」に合わせたamPlug第三弾。ジャケは大学での3人をイメージしたもの

■KORG×けいおん!――登場人物(敬称略)

① 佐野 忠(さの ただし)商品企画室 マネージャー
② 遠山 雅利(とおやま まさとし)開発2部 マネージャー
③ 坂根 健治(さかね けんじ)開発業務部 技師
④ 李 剛浩(り まさひろ)開発2部
⑤ 三尾 彰寛(みお あきひろ)開発2部

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