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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第18回

Windows Phone 7.5でGoogleのサービスはどのくらい使える?

2011年10月24日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 8月に国内初の搭載端末「Windows Phone IS12T」がauから発売されたWindows Phone 7.5。マイクロソフト製のOSだけあって、同じマイクロソフトのWindows LiveやOfficeとの連携が大きくアピールされており、仕事で便利そうと考えている人も多いのではないだろうか。

 一方で、実際に多くの人が使っているのはGmailやGoogleカレンダーといったGoogleのウェブサービスではないだろうか。Android端末やiPhoneなどと同じく、Windows Phoneでもこれらのサービスは活用できるのだろうか。今回試してみた。

Googleの主なサービスを使ってみた
GmailとGoogleカレンダーにはOS標準で対応

 今回テストしたのはGoogleのサービスは以下の表にあるものだ。

  OSで用意 IEで利用
Gmail
Googleカレンダー
Google検索 ×
Googleマップ ×
Googleドキュメント ×
Picasa × ×
YouTube
Googleニュース ×
Google翻訳 ×
Googleリーダー ×

 いずれもAndroidやiPhoneではOSで最初から連携機能があったり、アプリやブラウザーから利用できるものばかりだ。これらをWindows Phoneで使ってみたわけである。

 結論から言ってしまうと、GmailやGoogleカレンダーには標準で対応しているものの、Android/iPhoneと比較するとGoogle系サービスは使いにくい。最大の理由はGoogle製アプリが存在しないことにつきる。Google自身が作成した公式アプリがWindows Phoneのアプリストアである「Marketplace」には一切ない。そのため多くのサービスをブラウザーで使うことになる。

 それでは各サービスを詳しくみていこう。

普通にGoogleのアカウントを端末に登録できる

 Windows Phoneでは原則としてWindows Liveのアカウントが必要だが、それ以外にもGoogleアカウントもちゃんと登録できる。アカウントを登録するとGmailとGoogleカレンダーが利用できるようになる。

Windows Phone 7.5端末にGoogleのアカウントを登録して、データを同期させる。同期可能なデータは「メール」「連絡先」「カレンダー」の3つ。この辺はAndroid端末と似ている

 またアドレス帳とソーシャル系サービスが一体化された「Peopleハブ」には、Gmailに登録されている連絡先が自動的に表示される。つまりアドレス帳の移行という観点からは、Android端末からの機種変更は大変簡単だ(その逆も)。

 複数のGoogleアカウントの登録も可能で、Gmailであればホーム(スタート)画面に表示されるタイルがアカウントごとに別々に表示される。タイルに「Google Mail」と表示され(アカウントの名称は変更可能)、メールを受信するとアカウントごとに件数がタイルに表示される。ロック画面でも同様だ。

アカウントを同期させるとロック画面やトップ画面に未読メール数や予定などが表示されるようになる。また複数のGmailアカウントをリンクし、受信トレイを1つのように扱うこともできる

 アカウントごとの表示が見づらいと感じた場合は、サブメニューで「受信トレイをリンク」という機能があるので、これを使うと受信トレイをひとつにまとめられる。

 メールは未読分だけを表示する機能があり、筆者はこれが特に便利と感じた。Android標準のGmailアプリやiPhoneなどでは色分けされるものの通常未読だけを表示することはできない。ただ送信済メールはフォルダーこそあるものの、オンライン上の内容と同期されていないため、この点は若干不便だ。

 メールに添付されているMS Office系のファイルは問題なく表示できる。これはビジネスマンにとってWindows Phone 7.5端末を選ぶ、大きな理由になるだろう。

Googleカレンダーは複数アカウントを一緒に表示

 Gmailはアカウントごとにタイルを分けることができたが、カレンダーでは複数アカウントを使っていても、1つのタイルに統合して表示される(ただし色分けはされる)。Windows Liveなどのアカウント分についても同様だ。もちろんアカウント単位でカレンダー機能をオフにすることもできる。

1つのカレンダーに複数アカウントの予定をまとめて表示する。アカウントごとに色分けされる

 なお設定に「ToDoをカレンダーに表示」というのがあったので有効にしたが、これは自分でToDoを作成するためのもので、GoogleのToDoを一緒に表示することはできなかった。今日や明日の予定はロック画面などにも表示されるので、若干しつこい感じもするが、予定を見落としにくい。

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