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バトルフィールド3を超高画質で快適プレイできるPCを自作しよう

2011年10月25日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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ビデオカード

最高グラフィックで快適プレイを目指せ!
ゲームはやっぱりGeForceでキマリ!?

 次は、「バトルフィールド3快適マシン」で最も重要となるビデオカードのチョイスだ。メーカー推奨のGPUスペックは、NVIDIAなら「GeForce GTX560」、AMDなら「Radeon HD6950」になっている。
 まずは、NVIDIAとAMDのどちらのメーカー製GPUにするかを決めなければいけないが、前ページで「バトルフィールド3をプレイする」と答えた秋葉原のショップ店員さん14人に、「バトルフィールド3を遊ぶために、ビデオカードを買うなら、どのGPU?」と聞いてみたところ、全員がNVIDIAのGPUを選ぶという“ゲーム=GeForce”の構図を再確認する結果になった。

価格や性能、消費電力のバランスが良い「560 Ti」と、シングルGPU最強の「580」を選んだ人が多かった

 今はAMDの「Radeon HD5870」を使っているが、「実際の動作次第でGeForceに買い換える」というリアルな声もあった。肝心の選ばれたGPUは、あくまでも“自分で買う”を前提に選んでもらったため、消費電力や発熱量へのこだわり、現在使っている電源ユニットの容量などが影響し、「GeForce GTX 560」から「GeForce GTX 580」のSLI構成まで、バラツキのある結果となっているが、ほとんどの店員さんが推奨スペック以上のGPUを選んでいる。

筆者をトコトン悩ませるビデオカード選び……

 正直言って、NVIDIAと決めたあとのGPU選定にはかなり悩んだ……。サクッとシングルGPU最強の「GeForce GTX580」を搭載するビデオカードにしても良かったのだが、これからバトルフィールド3を始める人や、初めて自作マシンを組む人に、「5万円近いビデオカードを買おう!」とは言いづらい。また、GTX 580には高い消費電力や高発熱、高騒音といった扱いづらい点も多いので除外することにした。もちろん、この辺を気にしないという人は、シングルGPU最強となるGTX 580を選んでおけば、確実に高描画、高解像度でバトルフィールド3を堪能できる。

GPU(ビデオカード)は自作PCパーツのなかでも、種類が多いジャンル。ゲームの描画や快適度に大きく影響するので、じっくり選びたい

 GTX 560 Tiは推奨GPUとなるGTX 560のワンランク上になるが、最高描画設定での快適プレイを目指すには若干心もとないため、最強のGTX 580に次ぐ性能を持っており、3万円台後半と1万円近く安くなるGTX 570搭載のビデオカードを選ぶことにした。

MSI「N570GTX Twin Frozr III PE OC」

●URL:http://www.msi-computer.co.jp/VGA/N570GTX_Twin_Frozr_III_PE_OC/
●実売価格 4万円前後

「GeForce GTX 570」を搭載するビデオカード。90mmのデュアルファン仕様の冷却クーラー「Twin Frozr III」を採用する

デュアルファンで長時間プレイ時も安定動作

 ちょうどいいタイミングで、MSIから高い冷却性能と静音性でハイエンドユーザーを中心に人気となっているMSIオリジナルの冷却クーラー「Twin Frozr III」を採用する「N570GTX Twin Frozr III PE OC」が登場したので、コレに即決だ!
 コア/メモリクロックは770MHz(リファレンス732MHz)/4000MHz(リファレンス3800MHz)にオーバークロックされているのもグッドだ。また、気になる発熱は、90mmのデュアルファンを備える「Twin Frozr III」が静か、かつ強力に冷却してくれるので、長時間GPUに負荷をかけても安心だ。

PCI Express補助電源は6ピンタイプが2つと使い勝手も悪くない

 オーバークロックが簡単に行なえる独自ツールの「Afterburner(アフターバーナー)」が付属するのもポイント。
 ただ、MSIオリジナルの冷却クーラー「Twin Frozr III」搭載製品は大人気のため、いざ買いに行っても売り切れている可能性があるので、可能ならば事前に在庫を確認しておくといいだろう。

オーバークロックが簡単に行なえるMSIの独自ツール「Afterburner」で、コア、シェーダ、メモリーの各クロックを調整可能だ。画面右では、電圧や温度、ファン回転数、フレームレートをリアルタイムで表示し、ステータスの最大値と最小値を記録する。ゲーム動作中でもリアルタイム表示が可能なので、ゲームしながら調整できるのもポイント

Afterburnerでは、カスタマイズ設定を5種類記憶できる。ホットキーを設定しておけばゲーム中でも設定を変更できるうえ、2Dと3Dで自動でプロファイルを変更させることも可能だ

温度によりファンの回転数を細かく調整可能だ。マルチGPU環境でもクロック、電圧、ファン回転数を制御でき、GPU間での同期/非同期にも対応する

PCケース
Antec「SOLO II」

●URL:http://www.antec.com/Believe_it/product.php?id=NzA0NDkx
●実売価格 1万2000円前後

高級感のあるピアノブラック塗装が施された静音ミドルタワーPCケース。Antecを代表する人気PCケース「SOLO」の後継モデルだ

進化した静音特化の定番PCケースを選択
どんなビデオカードも収まる拡張性もグッド

 PCケースには、Antec製のロングセラー静音PCケース「SOLO」の後継モデルとなる「SOLO II」をチョイス。高い静音性がウリで、スチールとポリカーボネートを張り合わせた2層構造の遮音パネルや静音と防振に特化したHDDベイなどを備えているため、マシンの動作音を気にせずゲームに集中できる。また、簡単に取り外して、洗浄できるエアフィルターを前面に備えるなど、メンテナンス性も良い。

開閉式の前面パネルを採用。光学ドライブやHDD/SSDの取り付け時やメンテナンス時に便利だ

スチールとポリカーボネートを張り合わせた2層構造の遮音パネルが高い静音性を実現。マシンの動作音を気にせずゲームに集中できる

 ベイ数は5インチ×2、3.5インチシャドウ×3、2.5インチシャドウ×1を備える。205(幅)×470(奥行き)×440(高さ)mmのミドルタワーサイズながら、最大381mmのロングサイズビデオカードも搭載できる。現在、最長といわれるビデオカードは約320mm。新GPUが発表されるたびに巨大化していくビデオカードだが、このケースならビデオカードの長さを気にする必要がない。これは、ゲーミングPCを自作するうえで大きなポイントとなる。

長さ381mmまでの拡張カードに対応しているので、今回チョイスしたMSI「N570GTX Twin Frozr III PE OC」(243mm)をはじめ、大型のハイエンドビデオカードを難なく搭載できるのがポイント

 前面パネルにはUSB3.0×2/USB2.0×2などの端子を装備。なお、USB3.0ポートの接続コネクターは、今回選んだマザーボードのMSI「Z68A-GD80(G3)」と同じピンヘッダーの19ピン採用なので、PCケース内部での接続が可能だ。

電源ユニット
Antec「HCP-750」

●URL:http://www.antec.com/Believe_it/product.php?id=MjY3Ng==
●実売価格 1万3000円前後

750W出力の80PLUS GOLD認証電源ユニットで、自動で回転数を制御する135mmの静音ファンを備える

コストパフォーマンスが抜群に高い
80PLUS GOLD認証の750W電源

 無駄な電力消費を抑える80PLUS GOLD認証を取得しつつ、1万3000円前後と手ごろな価格のAntec製「HCP-750」(750W)をチョイスした。出力はシングルGPU最強のGTX 580を搭載しても余裕の750Wで、+12Vは4系統のオール40A仕様となる。
 SATA電源ケーブルなどの一部ケーブルは、着脱できるプラグイン方式を採用する。使わない余分な電源ケーブルが、PCケース内のエアフローを妨げずに済む。

高品質な日本メーカー製コンデンサーなどを採用。手ごろな価格ながら、高い信頼性と安定性を実現する

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