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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 第6回

契約ナシで使えてなかなか便利な「b-mobile 1GB定額」

2011年10月14日 12時00分更新

文● 宇野貴教

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テザリング可能な超小型スマホ「IDEOS」を活用

「IDEOS」

コンパクトサイズの「IDEOS」

 日本通信は通信サービス(SIM)だけでなく、通信サービスとスマートフォンやUSB接続アダプターをセットにしたパッケージも販売している。その中でちょっと注目したいのがスマートフォン「IDEOS」と「b-mobile 1GB定額導入キット」2枚がセットになった「スマートWiFiパッケージ」(2万6800円)だ。

シャツの胸ポケットにもすっぽり収まる

シャツの胸ポケットにもすっぽり収まる

 IDEOSは中国ファーウェイ社が開発したAndroid 2.2搭載のスマートフォンで、一般的なスマートフォンよりもかなり小さいのが特徴。幅54.8×奥行き13.5×高さ104mmというコンパクトモバイルルーター並みのサイズは、小さいモノ好きな人にはかなり魅力的に映るだろう。

バッテリー容量は1200mAh。連続通信時間は約4時間

バッテリー容量は1200mAh。連続通信時間は約4時間

背面には320万画素カメラを搭載

背面には320万画素カメラを搭載

 その分、画面サイズは2.8型(240×320ドット)と小さく、スマートフォンとしての使い勝手は劣るが、テザリング機能を持つのでPCを使ったモバイル通信には便利だ。価格は2万6800円で、b-mobile 1GB定額をPCとスマートフォンの両方で活用したいのなら、一考の価値があるプランだろう。

 使い方はまず、IDEOSに開通手続き(携帯電話から開通窓口番号に電話をしてSIMの番号を入力するだけ)を済ませたSIMカードを挿して起動する。ただしこの状態ではまだ通信できない。通信するにはIDEOS側の設定が必要だ。

IDEOSの設定画面。一番右側の画面にたどり着いたら下記の設定を変更する

 設定方法は、「設定」から「ワイヤレス設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」を選ぶ。「APN」と表示された画面が現れるので、ここでMENUボタンを押して「新しいAPN」を選ぶ(APNを新規作成する)。

 すると、ものすごく長く、難解そうなネットワーク設定画面が現れるわけだが、その中で入力/変更が必須なのは4つの項目のみ。以下のように設定しよう。

  • 「APN」の項目に「dm.jplat.net」と入力
  • 「ユーザー名」の項目に「bmobile@fr」と入力
  • 「パスワード」の項目に「bmobile」と入力
  • 「認証タイプ」の項目で「PAPまたはCHAP」を選択

 これらの設定を行なったらMENUボタンを押して「保存」を選択。その後、今作成したAPNを選択すれば通信が行なえるようになっている。

 1GB定額を使う場合は「my b-mobile」にクレジットカード情報などを登録する必要がある。IDEOSで登録するなら「bCharge」アプリを使うのが便利だろう。

 bChargeアプリを立ち上げると、ユーザーIDとパスワードの入力が求められるが、未登録の場合は「新規登録」ボタンを押せば登録画面(WEBサイト)が表示される。bChargeを使ってログインし、「オートチャージ」の項目を有効にする。それで準備完了だ。

安く手軽に導入できる通信サービスの最有力候補

 b-mobile Fairは通信量設定が少なめであったため、毎日利用するユーザーには通信量を気にしながら使う必要があったが、b-mobile 1GB定額ならこうした心配が大幅に軽減され、PCでの利用も十分可能になっている。

 通信速度はもう一声欲しいところだが、通信状態が良好であればテザリング経由でのPC利用もなんとか実用的な範囲だ。何より、他の通信会社でよくある2年契約前提のプランがなく、気軽に導入できるのがうれしいところ。

 余っている(SIMフリーの)スマートフォンがあるなら、とりあえず1ヵ月試してみるという使い方ができるのはほかにない特徴だ。外出時に手軽に使える通信手段を探しているなら、試してみる価値があるサービスだろう。


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