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週刊 PC&周辺機器レビュー 第117回

BD/DVDも送信できる無線LANアダプター PTV2000

2011年09月23日 12時00分更新

文● 池田圭一

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コンパクトな本体
HDMIとコンポジットビデオ出力を装備

携帯電話とサイズを比較してみた。本体は手のひらに乗る大きさで邪魔にならない

 PVT2000の外観は、ちょうど手のひらに乗る大きさの小箱といったもの。11n対応の無線LAN機能を持つが、特にアンテナなどは露出しておらず、どこに置いても邪魔にならない。

 前面にはNETGEARロゴの入ったブルーの化粧パネルがはめ込まれ、接続コネクター類はすべて背面に集約されている。また底面には、各コネクターの説明表示および壁掛け設置用の引っ掛け穴、出荷時設定に戻すリセットスイッチがある。

前面は化粧パネルで覆われている

背面。左から電源、スイッチ、HDMI出力、コンポジットビデオ出力となっている

各コネクターの説明などは裏面にある。壁掛け用の穴(ネジに引っ掛ける)もある

 冒頭ではデジタルテレビへの表示と書いたが、RCAピンのコンポジットビデオ出力も可能であり、アナログテレビでもパソコン画面を表示できる。実際に試したところ、アナログテレビにもHD(1280×720ドット)品質で表示された。HD表示のパソコンモニターとして旧テレビを延命させるのにも一役買いそうだ。

 裏面にリセットスイッチがあるとは言うものの、PVT2000本体の設定項目は皆無である。HDMIケーブルかコンポジットビデオ信号ケーブルで本体をテレビと接続して、電源ボタンを押せば準備完了だ。あとはパソコン側の「ワイヤレス・ディスプレーソフト」から設定する。

WiDiソフトが2.0までは、BD/DVDの表示ができなかった。ファームウェアアップデートはWiDiソフトから行なう

 PTV2000では著作権保護機能(DRM)が付与されたコンテンツ(市販のBD/DVDソフト、録画したテレビ映像)も表示できるとしている。実はこの点がクリアになったのは、比較的最近のことだ。

 WiDiソフトウェアのバージョン2.0までは、DRM付きコンテンツの表示には対応していなかった。それが今年中頃に登場したHDCP対応の「2.1」へのアップデートにより、ようやくDRM付きのBD/DVD表示も可能になったというわけだ。

 また、最新版のWiDi 2.1.42.0バージョンでは、HD Graphics 3000向けにH.264動画のハードウェアエンコードもサポートされて、ビデオ表示の品質も改善されているという。

一秒ほどの遅延はあるが
簡単接続できわめて便利

 それでは実際に使ってみよう。PTV2000の電源を入れ、テレビにNETGEARロゴが表示されたのを確認した後、パソコン側でWiDiソフトを立ち上げる。すると無線LANがスキャンされて対象機器(PTV2000)を表示。機器を選んで[接続]ボタンをクリックすると、セキュリティーコードの入力が求められる。

WiDiソフトを起動。スキャンを実行するとPTV2000が見つかる

初回接続時にはセキュリティーコードを入力。Bluetoothのペアリング時に入力するコードと似たようなものだ

接続後、デュアルモニターモードにしてHD動画をテレビに出力

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