紫外線LEDで偽札・偽パスポート・偽造カード判定機を作る!
LEDには、赤や緑、青や白といったカラフルなものが売られている。しかし目に見えない色で光る、紫外線LEDというものがある。いわゆるブラックライトや電撃殺虫器、床屋にある消毒ケースで使われている紫外線蛍光ランプのLED版だ。
一方、お札やパスポートには、紫外線に反応して光る特殊インクが使われていて、太陽光や蛍光灯ではなにも見えないが、紫外線当てると透かしのようなものが浮き上がるものがある。ここでは、コンパクトな偽造パスポート。クレジットカード判定機を作ってみよう。
●パーツリスト
- 紫外線LED/9個/秋月電子/10個で250円
- 名刺サイズの基板/1枚/秋月電子/70円
- トグルスイッチ/1個/千石電商/150円
- 単3本電池ボックス/1個/秋月電子/60円
- 透明ケース/1個/秋月電子/180円
1.抵抗1本に対して3つの紫外線LEDを半田付け
LEDの長い足同士、短い足同士を半田付けし、長い足のほうには47Ωの抵抗を入れる。これでLED3灯1列のモジュールが完成。この状態で抵抗に4.5Vのプラスと、LEDの短い足にマイナスをつなぐとLEDが点灯する。
2.同様に3列9灯のLEDを半田付けして基板をカットする
3列を同じように半田付けして、それぞれの列の抵抗(プラス側)とLEDに短い足(マイナス側)をまとめる。
3.電源まわりの配線
電池ボックスをケースに入れ、電源スイッチを経由してLEDモジュールに電源を半田付けする。
4.とりあえず完成だけど光りの回り具合を改善
写真を見て分かるとおり、LEDを9灯しか使っていないので、光りの周りにムラがある。
そこで発光部の回りをマスキングして120番のヤスリで曇りガラス風に仕上げよう。
偽物を判定してみよう!
まずはクレジットカードから。カードに紫外線を当ててみると、文字が浮かび上がる。
色々なカードを試してみたが、すべてのカードにこの仕掛けがされているようではないようだ。続いてパスポート。写真はICチップを内蔵した最新のパスポートを使っている。
ちなみに1996年発行のパスポートには、このような仕掛けはなかった。次はお札だが、情報によれば印の部分が光るという。
この紫外線LEDでは浮き出なかった。紫外線LEDにはいくつか波長があるが、今回使った400~410nmではダメらしい。もう少し短い波長の380~390nmの紫外線LEDでも同様のものを作ってみたが、それでも光らず。もっと波長の短い、370nmの紫外線LEDを使わないと反応しないらしいが、このLEDは高価な上に市場にはほとんど出回らないということなので、お札に反応するものを作るのは難しそうだ。
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