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節電節約! LEDで生活が変わる! 第3回

夏休みの工作に! LEDで偽札判定機や暗視スコープを作成

2011年08月19日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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6.ヘッドアップディスプレーの作り方

 なんか凄く難しいように思えるヘッドアップディスプレーだが、作り方は超簡単だ。

手前側から覗く。反対からでは、見えないので注意

黒いロの字の中に、斜め45度にした透明板を貼り付ける

液晶テレビは、下の窓から見えるように取り付け。こうすると、斜めにした透明板に液晶の画面が鏡像として映り込む

アクリル加工用の三角棒は補強材として使うが、ちょうど90度と45度の角度があるので、これを基準にして斜めの透明板を固定するといい

 このようにロの字にした覗き窓に斜め45度に透明なプラスチック(下敷きなどでもOK)を渡してやるだけだ。あとはロの字の下に液晶ディスプレーと同じサイズの穴を開け、底に液晶を取り付ける。今回は強度を出すためにアクリル板を使っているが、工作用のダンボールでも作れるので、液晶の代わりに携帯電話などを置いて試してみるといいだろう。ただし、透明な板に反射させた映像を見ることになるため、上下左右が反転することに注意。また、ロの字の内側を黒く塗るのがポイント(ここでは黒いアクリル板を利用)。これでより鮮明な映像が見られるようになる。

ヘッドアップディスプレーに映した映像。奥には向こう側の風景も見える

赤外線投光器を点灯しているので、ヘッドアップディスプレーにははっきりと映像が写るが、背景は暗闇

赤外線投光器をOFFにすると、ほとんど見えなくなる

 できあがったヘッドアップディスプレーを、頭に固定するのに最適なのはヘルメットだ。中でも、ツバの付いた電気工事用のヘルメットがオススメ。これなら、ツバの部分にヘッドアップディスプレイを固定できる。また、液晶テレビをつけたヘッドアップディスプレーは、かなり重いのでそのままではヘルメットが前にずり落ちてしまう。そこで、後頭部側にはカウンターウェイトとしてバッテリーを乗せている。

 そして、実際に屋外で装着してみたのがコレだ!

明るい場所では、テレビの画面を消せばフツーに風景が見える

暗闇では、赤外線投光器をONにしてテレビのスイッチを入れれば、辺りの様子が手に取るように見える

 またヘルメットから取り外し、モップの柄などにカメラユニットを取り付ければ、壁越しの向こう側を偵察することも可能だ。赤外線は目に見えないため、敵に感ずかれることはまったくないい。

掃除用の伸縮する取っ手を取り付ければ、壁越しの偵察任務も遂行できる

 さらにカメラユニットにテレビをつければ、さほど他人に怪しまれずに暗闇の偵察任務を遂行可能だ。

カメラユニットにTVを取り付ければ、デジカメ風の赤外線暗視スコープになる

 とはいえ、警察官に見つかると100%職務質問されるので、外での取り扱いには十分注意していただきたい。なにせこの撮影中も、ファミリーやアベック(絶滅語)にガン見され、われわれはかなり浮いた存在となっていた。さらに、公園って意外と明るいので、肉眼でもなんとか周りが見えてしまう。なので、田舎にある自宅に戻り撮影したのが次のムービーだ。実際に製作したカメラの映像となっている。

ムービー:赤外線投光器

 今回はカラーCCDカメラを使ったので赤外線投光器がさほど威力を発揮できなかったが、秋月電子の赤外線CCDカメラ(0.1ルクス以上で撮影可)を使えば、もう少し鮮明な映像になるだろう。また防犯グッズ店では、0.01ルクスでも撮影可能なCCDカメラ(だいたい1万円ぐらい)もある。

くれぐれも警察の方に捕まるような使い方はしないように! 夏休みの工作という言い訳も通用しないぞ!

 さて、3回にわたってLED電球のメリットを語ってきたが、普通の電球に対する優位性がわかってもらえただろうか。今後、世の中はどんどん節電節約の流れが加速していくことだろう。だが、パソコンを使わないという選択肢はありえないわれわれにとって、少しでも節電に貢献できるように、まずは電球をLEDに替えるところから始めてみよう!

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