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iPhoneユーザー、カリーさんのAndroid修行道 第5回

あのドロイドくんヘルメット、設計書付きで誰でも手作り可

2011年09月24日 12時00分更新

文● 行正和義、カリーさん(@currysan

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 人気連載(?)「iPhoneユーザー、カリーさんのAndroid修行道」の前回記事で(関連記事)、ASCII.jpのスマホ担当であるドロイドくん(仮)さんが被っていたヘルメット。特に前置きもなく登場した、このヘルメットは工作好きのフリーライター、ユキマサ氏によるワンオフの手作り品だったのだ! せっかくいいものができたので、その製造過程を紹介すべく、今回は番外編としてユキマサ氏に執筆いただいた。

本連載の前回記事にさりげなく(?)新登場していたドロイドくんヘルメット。このヘルメットの秘密が今回明かされる

 ある日突然、ASCII.jpの編集者(編集註:ドロイドくん(仮)のこと)から、「Androidのマスコットのドロイドくんって知ってるでしょ? 知ってるかどうかはまあいいや。知らないならネットで調べて、それのヘルメットを作ってもらえないっすか? 出来がよければそれでよし、ネタになってもそれはそれでOKなので。ギャラと製作費は……考えときます」というメールが一方的に送りつけられてきた。原稿の依頼ではなく。

 通常コスプレやマスコットキャラなど被り物系の造形物は難しいものだが、ドロイドくんは半球・円筒を組み合わせたシンプルなフォルムなので、アリモノを組み合わせればそれなりに形になるはずだ。というわけで、仕事を受けることにした。

なにはともあれ、素材探しに東急ハンズへゴー!

 まずは素材選び。最初の段階ではどんな素材で作るかは未定だったのだが、こういった材料といえばなにはともあれ東急ハンズ。近場の東急ハンズに足を運び、手頃な部材を物色した。頭にかぶるものなので直径30cm前後の半球を探してみると、アクリル、PET(ペットボトルと同じペコペコの素材)、発泡スチロールなど数種類が販売されている。

 特に発泡スチロールの部材はかぶる帽体につかう中空になっている30cm半球に加え、同直径の円筒、円盤形状のものもあってドロイドくんの頭部/胴部にぴったりだ。その場でパパっと完成型を想像して部材を購入する。とはいっても組み合わせるだけではさすがに無理なので、発泡スチロールカッター(ニクロム線と電池を使う昔ながらの工具)、発泡スチロール用接着剤(いわゆるプラ用の接着剤は有機溶剤がスチロールを溶かしてしまうので注意)なども購入している。

発泡スチロール素材はこんな感じ。直径30cm半球(中空)、直径30cmで厚み5cmの円盤×3、10cm半球×4、直径10cm×長さ10cmの円筒×4。このほか適度な長さのアクリル棒などがある。一番大きな30cm半球が1470円、他は120円~150円程度

 一部の構造は作りながら考えたのだが、だいたいの“設計図”は下の図のような感じ。ポイントとしては、頭部の半球と胴部の円柱部をつなぐ隙間部分にスリットを設けることで覗き穴としている点(ドロイドくん(仮)註:実際にはほとんど前は見えません)、ボディー部となる円筒を円盤から切り出した残りで一回り小さな円筒を作って頭部と胴部を内側から接続している点だ。

この設計図を真似されれば、似たようなモノはきっと作れるはずだ。作りたいかどうかは別問題として

 もし真似をされる場合も、基本的に図面どおりに組めばよく、肩の部分と頭部を繋ぐ肩関節もアクリル棒(またはプラ棒)を刺し込んで抜けないように適当にテープなどを巻いて半固定している。これで一応手が回るようになっている。

発泡スチロールカッターは子供の夏休み工作に使いそうなニクロム線式。単2で動作するがエネループ1本で十分。円盤から適当(5cmくらい)の厚みのリングを二重に切り出す

切り出したリングを重ねあわせて接着。これは胴体内側なので覗き穴用に切り欠きがある(作りながら思ったのが、これと同様の方式でスコープドッグを作れそうだ)。そしてリングを重ねあわせたものを二重にする。外側が胴体となる

半球を重ねて接着して胴-頭部は完成。塗装の前に念のために目の部分をマスキングテープを貼っている

半球部の表面よりも円筒側面部のスチロール表面がひどく凹凸しているので、表面加工の代わりにダクトテープを巻いてみる

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