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節電節約! LEDで生活が変わる! 第1回

LED電球は家電における金髪ツインテールのツンデレだ!

2011年08月17日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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 世の中の節電志向を完全に無視するかのごとく、これまでASCII.jpは節電よりも「萌え」や「PCパーツ」に重きを置いてきたが、コミケが終わって虚脱感溢れる今、時流に乗って節電することを真剣に考えてみよう(冬コミまでは)。

 節電の筆頭として人気急上昇中なのがLED電球。この特集ではLED電球を理解し、そして失敗しないLED電球選びを紹介する。

パソコンやオーディオ機器、LED式の懐中電灯などで使われている一般的なLED

 さて、節電に迫られて電気店でもD.I.Y店でもLED電球が大量に並べられているが、実際LED電球を買ってみると意外に暗かったり、そもそもそれを買っていいのかどうか分からないという経験があるだろう。そう、たとえるなら白熱電球は攻略が簡単なサブヒロインで、挿せば何とかなるヤツだが、

 LED電球はなかなか落としづらいメインヒロインで、金髪ツインテールのツンデレ系なのだ!

 ここでは、ツンデレLED電球娘をうまくたらし込んで、いいようにソケットに挿せる攻略方法を紹介していこう。

口金と電球に挟まれた絶対領域が不可欠

 パソコンのパワーランプやHDDアクセスランプのLEDは、まったく熱を出さないが眩しいほど輝く。LED電球も熱をまったく出さないように思えるが、10分も点灯しているとさわれないほど熱くなり、実際電気エネルギーの30%を熱としてロスしてしまっている。もっとも、それでも白熱電球に比べれば消費電力はほぼ1/10以下と、省エネ電球なのだが。つまりパソコンで使われているLEDの仲間とは言え、電球で使われている「パワーLED」というのは同じLEDでも少し毛色が違ったものである。

とある安いLED電球は、小さなパワーLEDを何個か使っている

このパワーLEDは、黄色い部分にパワーLEDが何十個も配置されている

小さいタイプの安いLED電球では、こんなパワーLEDを使っているものも

 さてLED電球が発する熱は、LED電球の象徴とも言える発光部分とソケットで挟まれる絶対領域から放出される。たいていアルミ製になっていて、マザーボードのチップセットのように凸凹がついたヒートシンクを備え、放熱効率を上げているものが多い。

上の半球が発光部分で、下がソケットにねじ込む口金。その間にある絶対領域は、パワーLEDの熱を放熱するためのヒートシンクになっている

 LED電球のパッケージを見ると「風呂場や室外の密閉された照明では使えません」という注意書きがあるが、これは大量に熱を発生するパワーLEDを使っているためだ。しかもこのパワーLED、自ら熱を出すっていうのに熱に弱いなんていう、かよわい女の子の一面も持っている。そのため、密閉されていると熱の逃げ場所がなくなってしまい、LED電球の寿命を縮めてしまうというヤンデレさも兼ね備えた難攻不落のヒロインでもある。

左下にある注意書きには「密閉形または密閉に近い機器」での使用が禁止となっている

2011年になってからのLED電球の進化は激しく、明るいながらも密閉型の照明に使えるタイプも増えてきている

 とはいえ、明るさを抑え発熱量を減らした「密閉照明対応」のLED電球もあるので、風呂場や外灯に使う場合はこちらを購入することをオススメする。

コラム:LEDには極性がある

 PCを自作したことがある人なら誰しも経験があると思うが、LEDには極性があり、プラスとマイナスの接続を間違えると、パワーランプやHDDアクセスランプが点灯しなくなる。パワーLEDもこれと同じで、交流電源を接続すると、プラスとマイナスが正しく繋がっているときは眩しく光るが、プラスとマイナスが逆になった場合は点灯しなくなる。しかも、LEDはスイッチONすると速攻で点灯し応答速度が速い。このため交流でLEDを光らせると、蛍光灯以上に激しいチラツキが発生してしまうのだ。

電圧を下げた交流でパワーLEDを光らせるタイプは、毎秒50~60回の点滅を繰り返すので、かなりチラついて見える


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