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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第8回

高速起動&連写でサクサク撮影できるスマホはこれだ!

2011年08月01日 17時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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テスト内容とその結果

 まずは下の表を見てほしい。主要機能の対応表と、「カメラの起動時間」「撮影間隔」のテスト結果だ。

  ドコモ「Xperia arc」 ドコモ「MEDIAS WP」 au「AQUOS PHONE IS12SH」 ソフトバンク「AQUOS PHONE 007SH」
有効画素数 810万画素CMOS 510万画素CMOS 805万画素CMOS×2 1610万画素CCD
手ブレ補正 ○(静止画のみ)
AF
3D撮影 × × ○(静止画のみ)
カメラ起動時間 3.59秒 2.99秒 3.77秒 2.48秒
撮影間隔 1.25秒(初期設定)/0.86秒(スポーツ) 1.53秒(クイックショット)/3.75秒(標準) 2.22秒(初期設定)/2.85秒(3D)/2.22秒(スポーツ) 4秒(初期設定)/3.52秒(スポーツ)
連写(最多枚数) なし 100枚(0.5/1.0/2.0秒間隔)/25枚(0.04/0.1秒間隔) 100枚 100枚
最大サイズ なし VGAのみ HD(10枚) HD(10枚)

 まず3Dについては、ツインカメラを搭載しない007SH(ディスプレーはIS12SHと同様に裸眼3D対応液晶)でも、撮影する際に右にスライドさせる方法で3Dの静止画を撮影できる。また手ブレ補正についても静止画のみだが、今回は静止画のテストなので、両方○とした。

 意外なことにXperia arcに連写機能がない。またMEDIAS WPの連写機能は撮影サイズが「VGA」に固定される。IS12SHと007SHはどちらも最大100枚の撮影が可能。そしてHDサイズでも10枚の連写ができる。

カメラの起動で最速はソフトバンク「007SH」

 カメラの起動時間については、初期化した状態で「ストップウォッチ押す」→「カメラアイコンをタッチ」→「撮影画面になる」→「ストップウォッチ止める」という方法で計測した。あくまで手動による計時なのでメーカーの公式スペックと異なる点には注意していただきたい。今回は3回計測して、平均値を掲載している。またテスト前に事前に一度チェックして、「位置情報の同意」といった画面を非表示にした。

 結果、一番速いのはなんと007SH。MEDIAS WPも速いのだが、さらに007SHは撮影画面の表示が速かった。Xperia arcとIS12SHは遅いというよりは“普通”だろう。特にIS12SHはワンタッチで3Dになる「3Dアイコン」の表示が少々遅く、そのせいで撮影も一歩遅れる結果となってしまった。3Dが撮れるゆえの仕様で、仕方ないところか。

連写で最強は「Xperia arc」
「MEDIAS WP」も定評どおり健闘

 「撮影間隔」のテストは、“走っている電車を撮影する”ことを想定した。被写体が現われて慌てて撮るイメージだ。あらかじめ撮影画面にしておき、1分間のタイマーをセット。「電車が現われる」→「タイマー押す」→「撮影開始」→「タイマー終了までひたすら撮る(なお全機種タッチでシャッターを切っている)」という流れだ。

 終了後枚数を数え、1枚の撮影に何秒かかったかを計算する。もちろん電車はすぐに通り過ぎてしまうので、通り過ぎたあとは1分経過するまで、何も通らない鉄橋を写しながらひたすらシャッターを切る。

 これで速かったのが、Xperia arcだ。初期設定の「シーン検出」で1枚あたり1.25秒、シーン設定で「スポーツ」にしたところ1枚あたり0.86秒だ。

Xperia arcの撮影間隔テストで撮影した写真。右写真はシーン設定を「スポーツ」にした写真。撮影間隔が短くなる代わりに若干色味などが微妙になっている

 次にMEDIAS WP。公式数値の最短0.9秒とまではいかないが、クイックショットでは1枚あたり1.53秒で撮影している。しかも「標準」モードで撮影すると、1枚あたり3.75秒なので、速度は2倍以上になっている。不運だったのは、続けて撮影し過ぎたためか、その画像を保存するためか、途中少し長めの待ち(ロード?)時間があったこと。数枚だけササっと撮るなら、おそらくはもっと速くなったはずだ。

 IS12SHは3Dの撮影はやはり遅かった。しかしそれでも1枚あたり2.85秒。007SHはかなり不利で初期設定では1枚撮影するのに4秒かかっている。恐らく最適な設定ができれば、もっと速いのだろうが、とっさには難しい。今回はスポーツモードにすることで、少し短縮できた。

 もっとも、軽快に撮れても、全部ピントが合ってない、なんてことでは困る。撮影した画像で車両が写っているものを中心に、キレイなものをピックアップしつつ、連写や各機種の機能について解説しよう。

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