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週刊 PC&周辺機器レビュー 第109回

スカパーのBD保存にBDレコはもういらない!? BRD-U8DM

2011年07月15日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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BD書き出しは驚くほど簡単
編集はできずあくまで保存のみ

 録画側の準備だが、BDに書き出したい番組はDVR側で録画する際に、RECBOXへと保存するように指定しておく。DVRのアップデートでこの点は変わるかもしれないが、今のところはそうしておくしかない。

 番組の録画が終了したら、パソコンまたはDVRのウェブブラウザーからRECBOXの設定画面にアクセスし、「コンテンツ操作」を選択する。するとRECBOX内の「dlna」フォルダーの下に、録画された番組が並んだリストが表示される。

ウェブブラウザーで表示したRECBOXの設定画面。操作はすべてウェブベースで可能なので、パソコンの画面が見られない部屋からでも操作できる

コンテンツ操作では録画番組のタイトルが一覧表示される

 後は簡単で、転送したい番組にチェックを入れて「ネットワーク転送」を選ぶ。すると転送先として「○○[DTCP-IP Disc Recorder]」が表示されるので(○○は転送先パソコン名)、そこを選ぶだけだ。光学ドライブ側の準備が整っていれば、転送が始まりBDへの書き出しが行なわれる。なおRECBOXのネットワーク転送はムーブなので、コピーワンス方式で録画されるスカパー!HDの番組は、BDに書き出すとRECBOX側から自動的に削除される。

転送したい番組を選択して「ネットワーク転送」を選択すると、転送先選択が表示されるので、DTCP-IP Disc Recorderを選ぶ

転送開始。BDへの書き出しは時間がかかるので注意

書き出し中のDTCP-IP Disc Recorder。なお転送中のネットワーク転送状況を見ていると、おおむね60~70Mbps程度の帯域を使用していた

 BDレコーダーを使い慣れている方はご存じだろうが、BDへの番組書き出しは時間がかかる。今回は6倍速BD-Rディスクを使用したが、24GB程度の書き出しでほぼ1時間かかる。50GBディスクを満杯にするような大量書き込みや速度の遅いBD-REへの書き込みは、時間に余裕のあるときに行なうか、使用頻度の低いパソコンを使った方がよさそうだ。

書き出しのみだが低コストで
BD録画環境を作れるのは魅力

 DTCP-IP Disc Recorderはあくまで「転送された番組を光学ディスクに書き出す」機能しか持たないし、RECBOXではコンテンツの編集等はいっさいできない。そのため録画番組からCM部分をカットしてBD書き出しといった、BDレコーダー的な使い方はできない。チャプター分けやメニュー編集などもできない。

 1枚のBDに複数の番組を書き出すと、それぞれの番組が1つのチャプターとして記録された状態になる。BD再生ソフトやBDプレーヤーで見ると、各番組がメニューに表示されるので、見たい番組だけを選ぶのは簡単だ。

書き出したBDをBD再生ソフトで視聴すると、メニューには番組タイトルが並ぶ

 CMカットのような地デジ対応BDレコーダーが持つ機能はないので、「きちんと編集した番組をBDに保存したい」という人はBDレコーダーを選ぶべきだろう。しかし「細かいことは言わないが、とにかく番組をBDに保存しておきたい」というニーズなら、2万円前後で買えるBRD-U8DMを1台買うだけで、必要な環境が手に入る。これはとてもお買い得だ。

 スカパー!ユーザーやレグザ・日立「Wooo」のユーザーで、なるべく安く録画した番組をBDに書き出したいと考えている人には、BRD-U8DMはもってこいのアイテムだ。スカパー!HDユーザーならRECBOXと組み合わせれば、録画先HDDも選ばないのでさらに便利に使えるだろう。

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