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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第46回

NHKの本気!ボカロラジオ「エレうた」の高き志

2011年02月05日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 最近、ネットで妙にNHKのウケがいい。

「エレうた!」告知ページ

 ラジオ番組「今日は一日 三昧」では、アニソンやプログレなどマニア層に大受けの選曲。Twitterを見れば「NHK_PR」さんがすっとぼけたツイートをしている。そしていよいよ「あのNHKがラジオでボカロ番組!?」という発表があり、すでに一部では話題騒然だ。

 注目の番組名は「エレうた!」。NHKラジオ第1で4月30日(土)に開始予定だ。午後10時15分からの45分番組で、毎月最終土曜に放送される。本放送に先立ち、3月21日(月・祝)午後7時20分から1時間35分、「エレうた ver.0.1!」という特集番組が放送される。

 それにしても何でまたNHKでボカロなのか? どういう人が作り、どんな番組になるのか?

 公式ホームページは現在制作中ということで、番組の詳細はまだ不明だ。そこで早速、渋谷・NHK放送センターに向かい、「エレうた!」制作者に話を聞いてきた。

 結論から先に言うと、この人たち最高です。

NHKに行ってきた

「渋谷アニメランド」特集から定時番組へ

―― では早速、単刀直入にお伺いしますが、なんでまたNHKでボカロなんですか?

橋浦明彦氏 NHK ラジオセンター チーフ・プロデューサー(以下、橋浦) やはり聴取者の方々に喜ばれる番組を作りたいということですね。私はラジオ第一で「渋谷アニメランド」という番組をやっているんですが、実は去年の8月31日、これは初音ミクが世の中に出たその日に、アニメソングにも影響を与えている音声合成ソフトということで特集をやったことがあるんですよ

NHK ラジオセンター チーフ・プロデューサー 橋浦明彦氏

渋谷アニメランドの特集 : 渋谷アニメランド枠で「電子の歌姫まつり」と題して放送。MOSAIC.WAVらがゲストに出演。

―― ああ、それは僕も聞いた覚えがありますよ。

橋浦 ホームページへのアクセス数はいつもチェックしているんですが、そのときは歴代アクセス数第2位で。特に若い方なんですけど、聴取者の方に喜んでいただけて。これは定時の番組にしたらもっと喜んでいただけるかなと。それで新年度番組として提案して、やることになったんです。

―― 音声合成ソフトが「アニソンにも影響を与えている」というのは、どの部分ですか?

Image from Amazon.co.jp
君の知らない物語

橋浦 ryoさんがアニメ「化物語」のエンディングを書かれているんですね。曲は生の人間の声で歌われているんですが、ryoさんは元々初音ミクの楽曲で有名になった方です。そこからアニソンの世界へ入ってくる方もいらっしゃるだろうと。

ryoさんが有名になった楽曲 : supercell「君の知らない物語」は西尾維新原作のアニメ「化物語」のエンディング曲だった。

―― なるほど。そこが導入になって8月の特番が成立したと。

橋浦 導入というか、そういう「フリ」でやりました。

―― でもNHK的に「VOCALOID」という商品名は大丈夫なんですか?

橋浦 そこは「ボーカルソフト」「音声合成ソフト」とか言い換えてみたり、色々と工夫しているんですよね。公共放送として商業的なニュアンスには気を付けながら、だけど楽しんでいただけるような形を編み出していきたいということです。

―― でも「初音ミク」はOKなんですか?

橋浦 「初音ミク」は言います。言わないと番組が成立しませんので。

「初音ミク」は言います(橋浦さん)

―― どっちかと言えば逆のような気もするんですが。

橋浦 確かに初音ミクはソフトの名前でもありますね。でも、例えばアニメランドという番組をやっていると、当然キャラクターの名前は出てきます。それと同じように、キャラクターの名前として捉えて、これは言わせて頂かなければいけないと思っています。

(次のページに続く)

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