バッテリを長く持たせたい、節約したい、少しでも環境に優しく――そんな人のために最近の多くの家電には省エネ設定がある。特にケータイではディスプレーの明るさや、表示が消えるまでの時間、キーのバックライトの点灯の有無など、設定を細かく変更して、さまざまな省エネが可能で、バッテリ駆動時間を少しでも長くできる。
かといって、いちいち変更するのはなんとも面倒なので、一括で自動的に省エネ向けの設定に切り替えてくれる「エコモード」を搭載する機種も多くなった。しかし一方で「画面が暗過ぎて見えづらい」といったように、極端に使い辛くなったのではあまり意味がない。省エネ設定ははたして実用的か? 同じケータイを2台用意し、省エネ設定を変えて比べてみた。
エコナビ搭載のドコモ「P-02C」で比較!
用意したのはドコモの「P-02C」だ。パナソニックは以前からエコモードや長時間のバッテリ駆動時間に力を入れており、たとえば「P-05B」のように連続待受時間が約750時間といった端末も存在する。
今回テストに用いるP-02Cはエコナビを搭載し、オートecoモード時には、カメラやワンセグなどを起動しても、操作しない時間が一定以上経つと自動的に機能をオフにするなど、賢い仕様になっている。今回はカラバリがPINKの端末でecoモードをオンにし(省エネ設定の項目を基本的にすべて有効にした)、GOLDの端末はecoモード関連の設定はオフ(なるべく省エネ関係の項目が使われないようにした)にして使い比べてみた。
どんな部分を省エネしているのか?
まず具体的な結果を見ていく前に、どんな機能を省エネ設定に変更できるのか、項目を見ていった。設定内の「その他」に「電池ecoモード設定」があり「ecoモード設定」がある。この項目にチェックを入れることで各機能を省エネできるのだが、実に細かい部分まで徹底されている。
たとえば液晶やボタンの照明はすぐに思いつくが、ボタン確認音を消したり、「Feel*Mail」と呼ばれるメールが着信すると踊り出すキャラクターを表示しなくなったり、さらにはiチャネルのテロップも出なくなるといった項目も含まれている。細かく変更できるので「マチキャラだけは表示したい」といった、自分好みの省エネ設定も可能なわけだ。
またecoモードだけでなく、パナソニックのケータイにはディスプレーの設定に「液晶AI」と呼ばれる項目もある。液晶AIは周辺環境に合わせて画面の明るさを最適にしてくれるが、画面を常に暗くして省エネを試みる場合は液晶AIをオフにするといいだろう。他メーカーのケータイも、明るさセンサーなどの設定で同じことができる。
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