シンプルで分かりやすいアプリ
実際にiPhone 4にアプリをインストールして、本体をDock端子に接続すると、自動的にアプリが立ち上がった。最初に行なうのはチャンネル設定で、エリアや都道府県を選べば完了し、すぐに使い始められる。
アプリは左にテレビ画面と番組情報、右にチャンネルリストを表示するというインターフェイスで、テレビ画面をタップすれば全画面表示に切り替わる。シンプルな分、使い方で迷うようなことはないだろう。
アプリの機能は極めてシンプル。操作できるのはチャンネルの切り換えと字幕のオン/オフ、主音声/副音声の変更のみ。データ放送には非対応で、録画機能もない。
ワンセグなので画質はそれなり。色再現などに違和感はないが、やはり解像度が低いためディテールの再現性は低い。またフレームレートが15fpsということで、動きの速いシーンも苦手。ただ、このあたりはワンセグの制限であり、割り切るしかないだろう。
コンパクトなボディで気軽に持ち出せるのがメリット
現状「iPhoneでワンセグ」というと、ソフトバンクから提供されている「TV&バッテリー」(9840円、関連記事)が代表的な製品だろう。
TV&バッテリーはワンセグチューナーとバッテリを組み合わせた機器で、ちょいテレiとの違いは、本体にダイレクトに接続するちょいテレiに対し、TV&バッテリーは単体で動作し、受信した映像や音声を無線LANでiPhoneに飛ばす点が挙げられる。
ちょいテレiの本体はかなりコンパクトで、気軽に持ち出すことができる。一方TV&バッテリーは、iPhoneを充電できる外部バッテリーとしての側面もあることから、本体はそれなりに大きい。こうしたことを考えると、気軽に持ち運んで使えるのはちょいテレiだ。
ただ、その一方でちょっと離れた場所なら受信できるのに、自分の席まで電波が届かないといったケースでは、TV&バッテリーの方が便利だ。本体は電波を受信できる窓際などに置き、そこから無線LAN経由でiPhoneに映像を飛ばすといった使い方ができるからだ。
さらにTV&バッテリーなら、有償の「TVモバイル」を利用することにより、ワンセグ映像をインターネット経由で受信するといった使い方も可能である(ただし3G回線では視聴できない)。標準アプリである「テレビ」も、バージョンアップによって録画にも対応するなど着実に進化している。
(発売されたばかりではあるが)その意味では、ちょいテレiの機能はかなり簡素である。その分、本体のコンパクトさが魅力の製品といえる。
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