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3Dに録画機能にLED! 冬ボで買いたい最新テレビ/BDレコ 第6回

日立「Wooo」&三菱「REAL」――画質、機能で驚愕の実力!

2010年11月24日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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飛び出し感満点!
大迫力の3D画質

付属の3Dメガネ。電源ボタン(右)は青色でどこにあるのか見つけやすい

3D画質調整の「3Dメガネ切り替え」。これは左右の目に映る映像を逆にするもの。利き目に合わせて3D感が得られやすい方を選びたい

3D画質調整の「3Dメガネ切り替え」。これは左右の目に映る映像を逆にするもの。利き目に合わせて3D感が得られやすい方を選びたい

3D再生時の奥行き感の切り替えも4段階で調整できる。+側が手前(飛び出す)方向で、-側が奥行き方向となる

3D再生時の奥行き感の切り替えも4段階で調整できる。+側が手前(飛び出す)方向で、-側が奥行き方向となる

   最後に、本機の最大の特徴である3D機能を紹介する。3D感の調整機能として「3D奥行き切り替え」があり、疑似3D(2D3D変換)だけでなく、3Dコンテンツの映像でも調整できるのがユニークだ。

3Dソフトをセットしたときの再生方式(3D/2D)などは設定画面から行なう

3Dソフトをセットしたときの再生方式(3D/2D)などは設定画面から行なう

 その理由として考えられるのが、本機の3D映像はかなり飛び出し感が大きいからだろう。鮮明な映像と相まって、なかなか迫力のある飛び出す映像が感じられるのは確かに面白いが、おそらく長時間視聴していると目の負担も大きいと感じる。そのため、奥行き感を適度に調整できるようにしているのだろう。

3D表示では、疑似3D再生や、3D信号の2D表示なども選択できる

3D表示では、疑似3D再生や、3D信号の2D表示なども選択できる

疑似3D表示での映像のブレ方を見ると、どちらかといえば3D感は大きめだ

疑似3D表示での映像のブレ方を見ると、どちらかといえば3D感は大きめだ

 また、疑似3D映像も相性の良い映像では、割と飛び出し感が得られるのだが、一般的なソースの多くでは奥行きが増したように感じる程度など、効果があまり感じられないことも多かった。

 トータルでは精細感や情報量を意欲的に描き出す画質はなかなか魅力的。映画などでは原色がやや派手に感じることもあるが、画質調整で好みに合わせれば対応できる範囲。

 かなり鮮烈な立体感を感じることができる3D映像に加え、音質は忠実感のあるものだが、ウーファーを左右に搭載していることもあり、低音の力強さや迫力がすごい。

 映画を存分に楽しみたいという人にとっても満足度の高いモデルである。ファミリーユースを意識した快適な操作性と、マニアックとも言える画質・音質が組み合わされた、なかなか個性的なモデルだ。


スタンダードモデルもオートターン機能付き
映像も明るく鮮明な「LCD-40MLW1」

「LCD-40MLW1」

「LCD-40MLW1」

 録画機能を持たないスタンダードモデルの「LCD-40MLW1」は、エッジ型LEDバックライトの採用で、省エネ性能も高めているのが特徴。

 操作感などは上位機とほぼ同等で、録画機能は省略されているが、SDメモリーカードに記録したAVCHD動画の再生にも対応。「アクトビラ ビデオ・フル」に加えて、「Yahoo! JAPAN」にも対応するなど、ネットワーク機能が強化されている。

REALの大きな特徴でもある「オートターン」機能。リモコンを使って画面の向きを調整できる。中央を押すと正面に戻るのが便利

REALの大きな特徴でもある「オートターン」機能。リモコンを使って画面の向きを調整できる。中央を押すと正面に戻るのが便利

オートターンを実現するためか、スタンド部とディスプレー部がケーブルで接続されている

オートターンを実現するためか、スタンド部とディスプレー部がケーブルで接続されている

 そして先に紹介したMDR1も含め、同社の多くのテレビに採用されている「オートターン」機能にも本機は対応している。同社が採用する液晶パネルはVA型で、正面からのコントラスト比は優れるものの、視野角がやや狭く、斜めから見るとコントラスト感の低下が目立ちやすいことが弱点。

 それをカバーする意味でもオートターン機能は有効だ。これは他社の液晶テレビにも必須だと思われるのだが、それなりの重量があるディスプレー部をモーターで回転させるのはなかなか難しいようで、他社では採用モデルがない。

 なぜ三菱だけができるのかと言えば、重さでは薄型テレビ以上にヘビーなブラウン管テレビでさえも「オートターン」を実現していただけに、そのあたりのノウハウの蓄積量が圧倒的に違うのだろう。

 画質的には、上位機には及ばないものの、明るく鮮明な画質傾向は共通しており、色鮮やかでパワフルな映像が楽しめる。テレビ放送と相性の良い画質傾向ではあるが、この輝きのある映像は、なかなかに魅力的。

 ネットワーク機能など、ライバルのスタンダードモデルと比べると見劣りする部分もあるが、使い勝手の良さ、操作のわかりやすさなど安心して使えるモデルだ。

 本特集でテレビを紹介するのはここまで。次回以降はBDレコーダー編に突入するので乞うご期待!


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