「S-LED」搭載など高画質にもこだわった
上級モデル「L42-ZP05」
ここからは、L42-ZP05の機能を詳しく紹介していこう。本機は前述の高機能に加え、「S-LED」を搭載し、画質にも力を注いだ上級モデルだ。
S-LEDは小さなエッジ型LEDのブロックで構成されたバックライトで、それぞれのLEDブロックを個別に明滅制御することで、映像の明るい部分と暗い部分に合わせて最適にバックライトの光をコントロールできる技術。これに加えて、同社の超解像技術などを組み合わせて高画質を追求している。
ビデオ入出力などの装備は標準的なものだが、HDMI入力は合計4系統搭載するなど、十分なものとなっている。このほかに、SDメモリーカードスロットを装備しており、デジカメなどで撮った写真を大画面に表示することが可能だ。
室内の環境や番組ジャンルに合わせて画質/音質を自動で調整する「インテリジェント・オート高画質2」を搭載。映像モードで「オート」を選べば、自動画質調整となる。映像に合わせて最適な精細感に補正する「超解像処理」も、自動で行なわれる。
同社の超解像技術「ピクセルマネージャー」は、映像の各部分を分析することで、解像度の低い部分だけに最適な高精細化が行なえることが特徴のひとつで、DVDソフトなどのSD画質のソースだけでなく、ハイビジョン画質の放送にSD画像が挿入された場合でも、的確にSD画像部分の精細化が行なわれる。
効果の調整は「オート」のほか、5段階の調節が可能で、さすがに「5」を選ぶと強調感が目立ちやすくなるが、特に斜め線のギザギザ感が抑えられてすっきりと見やすい画質にするなど、良好な効果が得られる。基本的には「オート」のままで使って問題ない。
本機の画質は、ピクセルマネージャーなどによる精細感の高さに加え、S-LED採用により高コントラスト化も図られており、自然な質感を感じさせるリアルな映像だ。
他社のテレビのように、色鮮やかさやくっきり感などを重視した画作りではないため、少々おとなしいと感じるが、元の映像の良さをしっかりと描き出す表現力がある。液晶でもこんなにしっとりと落ち着いた映像が楽しめるというのは大きな美点だと思う。
トータルで見ていくと、画質の出来の良さと高機能さで実力は高い。快適にテレビ録画を楽しめるモデルとしてもおすすめだし、映画などをじっくりと鑑賞したい人にも最適。あらゆる視聴スタイルに幅広く対応できるモデルだ。
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