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3Dに録画機能にLED! 冬ボで買いたい最新テレビ/BDレコ 第6回

日立「Wooo」&三菱「REAL」――画質、機能で驚愕の実力!

2010年11月24日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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「S-LED」搭載など高画質にもこだわった
上級モデル「L42-ZP05」

「L42-ZP05」

「L42-ZP05」

 ここからは、L42-ZP05の機能を詳しく紹介していこう。本機は前述の高機能に加え、「S-LED」を搭載し、画質にも力を注いだ上級モデルだ。

 S-LEDは小さなエッジ型LEDのブロックで構成されたバックライトで、それぞれのLEDブロックを個別に明滅制御することで、映像の明るい部分と暗い部分に合わせて最適にバックライトの光をコントロールできる技術。これに加えて、同社の超解像技術などを組み合わせて高画質を追求している。

背面のビデオ入出力端子。HDMI入力端子は3系統装備する。決して豊富な装備ではないが、実用上は十分なものとなっている

背面のビデオ入出力端子。HDMI入力端子は3系統装備する。決して豊富な装備ではないが、実用上は十分なものとなっている

側面のビデオ入力端子にもHDMI入力を1系統装備。地デジトリプルチューナー内蔵のため、B-CASカードは2枚セットされている

側面のビデオ入力端子にもHDMI入力を1系統装備。地デジトリプルチューナー内蔵のため、B-CASカードは2枚セットされている

背面にあるカセットHDD「iVDR-S」用のスロット。カセットをセットするだけで、HDD容量の増加ができる

背面にあるカセットHDD「iVDR-S」用のスロット。カセットをセットするだけで、HDD容量の増加ができる

付属のリモコン。機能別に整理されたボタン配置に加え、リモコン前面がゆるやかにカーブした形状になっており、視認性やボタンの押しやすさを高めている

付属のリモコン。機能別に整理されたボタン配置に加え、リモコン前面がゆるやかにカーブした形状になっており、視認性やボタンの押しやすさを高めている

 ビデオ入出力などの装備は標準的なものだが、HDMI入力は合計4系統搭載するなど、十分なものとなっている。このほかに、SDメモリーカードスロットを装備しており、デジカメなどで撮った写真を大画面に表示することが可能だ。

画質を好みに切り換える映像モードの選択画面。選択した映像モードにより、省エネ効果の度合いを木のアイコンで表示する

画質を好みに切り換える映像モードの選択画面。選択した映像モードにより、省エネ効果の度合いを木のアイコンで表示する

画質調整機能では、画像補間による残像低減機能「映像クリエーション」の選択も可能。フィルムなどの24コマ映像用の「なめらかシネマ」もある

画質調整機能では、画像補間による残像低減機能「映像クリエーション」の選択も可能。フィルムなどの24コマ映像用の「なめらかシネマ」もある

音声モードの調整画面。高音/低音の調整に加え、サラウンド機能の切り替えもある

音声モードの調整画面。高音/低音の調整に加え、サラウンド機能の切り替えもある

内蔵スピーカーの音響特性を改善する新音声技術「CONEQ」も搭載。好みに合わせて効果の量を調整できる

内蔵スピーカーの音響特性を改善する新音声技術「CONEQ」も搭載。好みに合わせて効果の量を調整できる

 室内の環境や番組ジャンルに合わせて画質/音質を自動で調整する「インテリジェント・オート高画質2」を搭載。映像モードで「オート」を選べば、自動画質調整となる。映像に合わせて最適な精細感に補正する「超解像処理」も、自動で行なわれる。

 同社の超解像技術「ピクセルマネージャー」は、映像の各部分を分析することで、解像度の低い部分だけに最適な高精細化が行なえることが特徴のひとつで、DVDソフトなどのSD画質のソースだけでなく、ハイビジョン画質の放送にSD画像が挿入された場合でも、的確にSD画像部分の精細化が行なわれる。

「ピクセルマネージャー」「切」(左)と「5」(右)の効果の比較。若干、映像がザラつく部分もあるが、波しぶきの細やかさが向上。白一色になりがちな飛沫もすっきりと鮮明だ

 効果の調整は「オート」のほか、5段階の調節が可能で、さすがに「5」を選ぶと強調感が目立ちやすくなるが、特に斜め線のギザギザ感が抑えられてすっきりと見やすい画質にするなど、良好な効果が得られる。基本的には「オート」のままで使って問題ない。

 本機の画質は、ピクセルマネージャーなどによる精細感の高さに加え、S-LED採用により高コントラスト化も図られており、自然な質感を感じさせるリアルな映像だ。

 他社のテレビのように、色鮮やかさやくっきり感などを重視した画作りではないため、少々おとなしいと感じるが、元の映像の良さをしっかりと描き出す表現力がある。液晶でもこんなにしっとりと落ち着いた映像が楽しめるというのは大きな美点だと思う。

 トータルで見ていくと、画質の出来の良さと高機能さで実力は高い。快適にテレビ録画を楽しめるモデルとしてもおすすめだし、映画などをじっくりと鑑賞したい人にも最適。あらゆる視聴スタイルに幅広く対応できるモデルだ。

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