洗練された使い勝手を実現
長時間対応の8倍録画機能
上のメニューのデザインは、ZP05/XP05シリーズのものだが、ほかのシリーズも基本的な構成は共通。番組表は、録画予約した番組を“赤マル”で表示するなど、従来機種からより親しみやすいデザインとなった。
文字などの視認性もより向上している。番組の検索も、ジャンル別検索のほか、ジャンルやキーワードを組み合わせた検索も可能。登録した検索内容は記憶させておくこともできるので、よく検索する内容をいちいち入力せず、すぐに最新の番組情報から検索できる。
裏番組の情報は、画面下部に小画面表示付きで表示される。1チャンネルずつ、放送中の裏番組の内容をサムネイル付きで見られるのは便利だ。
そして、最大の特徴である録画機能では、最長8倍の長時間録画に対応。これは全モデル共通だが、ZP05/XP05シリーズだけは8倍相当のモードでもMPEG-4 AVCエンコードとなっており、画質面でも有利になっている。
視聴中の番組録画も、リモコンの録画ボタンを押すだけで素早くスタートでき、終了時刻もその場で設定できるなど使い勝手は良好だ。
録画した番組のリストは、内蔵HDDとカセットHDD「iVポケット(iVDR-S)」のメディアごと、録画番組や写真、動画などの種類別、そして番組タイトルやジャンルごとに自動で分類して表示される「ワケ録」に対応。特定の番組だけを選択してフォルダに整理することも可能で使い勝手がいい。
HDD内の番組をカセットHDDへダビングすることも自由にできる。このあたりは、HDDに著作権保護機能を備えた日立ならではの特徴で、他社の外付けHDDへの録画と異なり、カセットHDDに録画またはムーブした番組は、iVポケット搭載機器で自由に再生できる。
そのため、テレビを買い替えたときでも、大事な番組をカセットHDDに残して保存しておけば、iVポケット再生機などを使ってそのまま視聴できるわけだ。
ZP05/XP05シリーズのもうひとつの新機能として、パナソニック製BDレコーダー「DIGA」との連携がある。具体的にはネットワークを使ったダビング機能に対応。内蔵HDD/カセットHDDを問わず、ネットワーク経由でパナソニックのBDレコに番組をダビングできる。これを使えば、録画番組をBDで保存することも可能で、気軽にHDDに録ってしまったが、やっぱり長期保存したいという人も安心だろう。
ネットワーク機能では、「Wooonet」のポータル画面が一新され、対応したサービスの新着情報などが表示されるようになった。特に「アクトビラ ビデオ・フル」などの新着ソフト情報がすぐにわかるのは便利だ。
さらに、Gガイドの提供する「注目番組」がインターネット経由で利用できるようになった。各局のおすすめ番組を1ヵ月分先取りで確認できる。このほか、日立独自の動画配信サービスや、携帯電話などから伝言を送れる「メッセージボード」機能などの、独自サービスも盛り込まれている。
DLNA機能の設定などもわかりやすく、接続するサーバー機器に「リビングのBDレコ」など、自由に名前をつけられるのも便利だ。BDレコーダーの型番をいちいち覚えていない人や、2台、3台持ちの人でも気軽に使えるようになっている。
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