実写テスト――収差をチェック!
まずはお決まりの絞りごとの収差チェック。意外というか、思ったよりもまともな写りというのが第一印象。ただよく見ると、歪曲収差というか、像面歪曲というか、中央部と周辺部でピント位置が違いすぎるので、平面に均一にピントが合わない。
また、糸巻型収差が目立つ。収差の度合いはかなりあるのだが、実のところそこまで期待していない。目立ってしまって台無しになるような被写体を撮らなければいいだけだ。むしろシャープネスがかなり高く、開放から十分に使える(中央部に限るが)。
絞っても解像感はそれほど良くならず、絞れば絞るほど回折現象で甘くなっていく。このレンズで楽しむにはあまり絞らないほうが良さげだ。
実写テスト――近接編
次いで近接撮影。スペック上では近接30cmとあるのだが、実際には40cmくらい、つまり距離目盛りはまったくあてにならない。そもそもレンズに指標が無いので距離も絞りもまったくの勘でしかないが、せめて絞りは合っていて欲しい。
色収差が出ているがこれも味の内。正直なところ、トイカメラ的な写りだろうと思っていたし、それを期待してもいたので糸巻型収差も色収差もボケの形も全て許容範囲だ。
ちなみにF5.6の次がいきなりF16になるのはレンズに刻まれている目盛りがそうなっているから。F5.6とF16の間も狭く、とてもじゃないが手動と勘で中間の絞りを指定するのは無理だった。
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