DLNA対応NASにiPadアプリからアクセスする
NAS(Network Attached Storage)とは、LAN接続できる外付けHDDのこと。USBやeSATAでパソコンにつながず、ハブやルーターに直接接続するのが特徴だ。古くからあるデバイスで、容量にもよるが1万円程度から手に入る。複数台のHDDを内蔵し、4/8TBといった大容量を実現したNASも発売されている。LAN接続するので、特定のパソコンを起動している必要がなく、ネットワーク内のパソコンから自由に利用できるのがメリットだ。
とはいえ、iPadから普通に共有ファイルにアクセスすることはできない。そこで、利用するのがDLNAに対応するアプリ。DLNA(Digital Living Network Alliance)は、家電やパソコン、携帯デバイスなどの間で、メーカーを問わず相互接続できるようにする規格だ。ゲーム機からパソコン内の動画を再生したり、リビングに置いてあるレコーダーの録画番組を自室のネットワークプレーヤーで視聴するといったことが可能になる。DLNAサーバー機能を備えたNASを使えば、ゲーム機やネットワークプレーヤーはもちろん、iPadからでもアクセスできる。もちろん、無線LANの速度さえ十分なら、複数台から同時にアクセスすることが可能だ。
DLNA対応NASをセットアップしてデータを保存
今回は「LS-QL/R5」シリーズ(バッファロー)の2TBモデル「LS-Q2.0TL/R5」を利用して手順を紹介しよう。まずは、付属ディスクからユーティリティーをインストールし、NASをセットアップする。続いて、NASの「Web設定」画面を開き、iPadから接続するための設定を行なう。
リンクステーション「LS-QL/R5」シリーズ | ||
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製品名 | 最大容量 | 価格 |
LS-Q2.0TL/R5 | 2TB(500GB×4) | 6万3600円(税別) |
LS-Q2.0TL/R5 | 4TB(1TB×4) | 10万6000円(税別) |
設定メニューから「メディアサーバー」を開き、「メディアサーバー機能」が「使用する」になっていることを確認。「メディアサーバー公開フォルダー」をプルダウンメニューから選択する。初期設定では「share」になっているが、「共有フォルダー管理」メニューであらかじめ作成しておいたフォルダーを選んでもいい。
DLNAサーバーは、共有フォルダーの情報を記録したデータベースを一定間隔で更新している。ファイルを共有フォルダーにコピーしても、すぐには反映されないのだ。初期設定では「自動更新間隔」が60分に設定されているが、頻繁にファイルを追加・削除するなら短くしておいてもいいだろう。
子供が触る可能性のあるiPadからは利用できないようにするなど、DLNAサーバー側でアクセス権を設定することもできる。「Web設定」画面から「メディアサーバー」を開き、「アクセス許可DLNAクライアント」の一覧からアクセスさせたくないデバイスのチェックを外せばいい。iPadのMAC(Media Access Control address)アドレスは「設定」→「情報」→「Wi-Fiアドレス」で確認できる。
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