細かい部分で進化した撮影機能
フォーカスポイントはD3000同様の11点。シャッターを半押ししている間は被写体にピントを合わせつづける「3DトラッキングAF」も備えている。ライブビューまたは動画撮影時用に、顔認識AF/ワイドエリアAF/ノーマルエリアAF/ターゲット追尾AFの機能が追加された。
連写速度はD3000から変更はなく、最高3コマ/秒、連続撮影可能コマ数は100コマまで(画像サイズL:圧縮FINE時)となる。また、RAW撮影時の連続撮影可能コマ数では1コマあたりのファイルサイズが大きくなっている(D3000の約8.6MBからD3100では約12.9MB)にも関わらず、従来の6コマ(D3000)から13コマ(D3100)へと向上している。
カメラ本体内でできる画像編集機能も向上した。「ミニチュア効果」や「塗り絵機能」はそのままに、新たに「アオリ効果」や「魚眼効果」など、上位機種の「D5000」と同等の編集機能が追加されている。今後試してみたい機能だ。
デジタル一眼レフはコンパクトデジカメとは違い、どの撮影パラメーターでも簡単に調整でき、レンズの焦点距離もレンズ交換さえすれば無限の広がりがある。ゆえに撮影に際しての制約感が薄いのだが、やりたいことをすべて実現しようとするととんでもないコストがかかり、さらに置き場所にも困るような物量を背負い込むことになる。まあ、撮影に制約を受けるよりはまだいいと思うわけだが……。
といってもこのD3100に何の制約もないわけではない。エントリクラスでは「D40」の頃にAF時レンズ駆動用ピンが廃止されてしまっているおかげで、所有しているレンズのうちAFの使用ができないレンズが2/3にまで及んでしまっている。新しいレンズを揃えなおさないといけないのかと少し経済的恐怖を感じた。
ちなみに今回連載を始めるに当たり、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」が同梱されたレンズキットを購入。とりあえずはそれと手持ちのAFが使えるレンズで試してみたいと思う。
次回は他社のエントリークラスのデジタル一眼などと比較などしていきたい。
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