予想外のヘタレHDDと屈強なSSDのため追加実験を殺る!
ハードディスクの落下試験は、コンクリートに落とすと80cmでも死亡してしまうことがわかったが、いったい何cmまでなら大丈夫なのかを調べてみた。
予備実験では、20cmから落下させると50~75Gかかることが分かっているので、安全圏の20cmからスタート。今回は、これまで使ってきた日立のHDDを使っている。がっ! 最後の1台である!
見た目は予備実験と同じように角から落ちたようだが、当たり所によってGはかなり変化するようだ。とはいえ、このハードディスクの耐Gは150とテクニカルドキュメントにあったので、問題ないハズ。さっそくPCに接続してみると、BIOS問題なし! Windowsも正しく認識している。
ということで、全セクターにチェックディスクをかけてみると――。
かれこれ3時間チェックディスクしているが、さっぱり終わらない……。
えぇえええええーっ! 20cmでデータだめじゃん!
ドキュメントに150Gって書いてあったありゃなんだ!と読み返してみると……。
なんか細々とした条件が書いてあった……。
さらにこんな文章も発見!
Average acceleration level is 50 G.
「平均すっと50Gまで耐えられるよ」と。うおぉーいっ!
では50Gってのは、いったい何センチなの? うおー!どんだけ地味な実験だよ!
まずは10cmから落下。
50Gのインジケータが赤くならないので安全圏だ。続いて15cmから落下。
えー!もう耐G越えちゃった。
結果ハードディスクのデータが安全なのは、
10cmまでとする! どんだけー!
ハードディスクのヘタレっぷりには笑うしかない! 明日からハードディスクを持つときは、アルミの塊を持つのではなく
卵かショートケーキを持つように慎重にしなければならない!
さて8m40cmから落としても壊れなかったSSDは、HDDとは逆にさらに屋上まで上がって再実験! 高さは11mある。
ビデオカメラじゃサッパリ撮影できなかったので、1/5000秒でカメラを連写してみた
中央の写真は、おそらく着弾寸前のシーンで、右のコマは激突して跳ね返ったときの様子だ。こりゃフツーのDVカムじゃ撮れネェって……。
さっそくPCに接続してみると、ぜんぜんOK! 壊れてないし、バッドセクターもない。
これ以上は、アスキー・メディアワークスのビルの屋上から投げるほかない。今回は必ず角から落ちるようにロープのガイドウェイを使ったが、実際にビルから落とすとなると、クルクル回りながら落下するので、風の抵抗をモロに受ける姿勢にもなる。となると、それ以上落下速度が出なくなる均衡状態になってしまうだろう。
つまり、落ちる姿勢によっては
SSDは高層ビルの屋上から投げようと、高度2万メートルの飛行機から落とそうと壊れない。
自然落下じゃ役不足。壊すなら、銃で打ち抜くか爆破するしかないのだ! こうして落下対決は、CORSAIR製SSDの圧倒的な勝利に終わった。11mから落とそうが問題なく読み書きできる!
大切なデータをHDDで持ち歩くのは非常に危険だ。スーパーで買ってきた卵を持ち帰るように細心の注意を払う必要がある。でもSSDに書き込んで持ち歩けば、データが破損することはまずない! 腰につけて振り回して歩こうが、車に轢かれようがデータは守られる。 っていうか、
データは生きてても、持ち主の生存まで保障できない!
それがCORSAIR製SSDの頑強さなのだ。連邦やジオンが公式ストレージとして採用しているのにもうなづける(嘘)。
そして、この頑強さは新しいセキュリティーの可能性を見せてくれるだろう。とくに我々野郎ドモの強い見方になってくれる! そう……
親や家族に見られたくない「趣向が偏ったデータ」をSSDに退避して携行する!
これなら家族にPCの電源を入れられて、偏ったデータを見られたり、偏った映像を再生されることもない。SSDは軽いので携行していても気にならないし、水没しようが事故に会おうがデータが破損することもないのだ!
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