2.5インチSSDを最大6基搭載可能
CC700Dのサイズは、22.9(W)×60.9(D)×60.9(H)cmで、重量は約10kg。フロントパネルとサイドパネルは質感の高いアルミを採用し、シャーシは強度の高いスチールを採用している。剛性も高くがっちりしており、安心できる。
拡張ベイは、5インチベイ×5と3.5インチシャドウベイ×6という構成であり、3.5インチシャドウベイは上側4つと、下側2つに分けて配置されており、ドライブの並び方が違っている。
5インチベイはツールフリー仕様になっていて、工具を使わずにドライブを交換できる。3.5インチシャドウベイには、ツールフリー仕様のHDDマウンターが用意されている。HDDの装着は、HDDマウンターを引き出して、HDDをマウンターに固定し、再びHDDマウンターを挿入すればよい。HDDマウンターのHDD固定部分にはゴム製ワッシャーが装着されており、HDDの振動をケースに伝えないようになっている。HDDマウンターには、2.5インチドライブを底面から固定するための穴も開いているので、3.5インチシャドウベイをそのまま2.5インチベイとして使えることが特徴だ。最大で2.5インチSSDを6基搭載できるので、SSDでRAIDを組んで、超高速ストレージとして利用したいという人には嬉しい仕様だ。
冷却にもこだわっており、標準で3.5インチシャドウベイ部に14cmファンが1基、マザーボードエリアの底面に14cmファンが1基、リアに14cmファンが1基搭載されている。さらに、3.5インチシャドウベイ部に12cmファンを1基と、トップに12cmファンを3基増設するための穴が用意されている。水冷にも完全対応しており、背面に水冷ホールが設けられているほか、トップにラジエーターを設置するスペースもある。
電源ユニットは、最下部に搭載するようになっている。重い電源ユニットを最下部に配置することで重心が下がり、安定性が向上することがメリットだ。Extended ATX対応のフルタワーケースだけあり、内部の空間は広い。長さ約31cmのRadeon HD 5970を装着しても、3.5インチシャドウベイとのクリアランスは十分あるので、デュアルGPU搭載のハイエンドビデオカードを使いたいという人でも安心だ。
また、マザーボードベースのCPUソケット部分のみを外せるようになっていることも評価できる。バックプレート交換型タイプのCPUクーラーを装着あるいは交換する際には、CPUソケット部分のベースを外して、バックプレートを交換し、交換が終わったら、またCPUソケット部分のベースをはめればよい。
CC700Dは、マニアから高い支持を得たCC800DWと基本設計はほぼ同じだが、実売価格は7000円程度安くなっており、より買いやすい価格を実現していることが魅力だ。幅広い用途に対応できるケースであり、将来、水冷システムに挑戦してみたいという人にもオススメだ。
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