前回で解説したように、Windows Liveは2010年後半に、すべてのサービスがアップデートされる予定だ。今回は、先日情報が解禁された新しいHotmailに関して解説する。
使ってもらえるウェブメールに
Hotmailと言えば、ウェブメールとしては老舗だが、どうも使い勝手が悪いという印象がある。GmailやYahoo Mailなどと比較すると、機能も乏しいし使い勝手も悪いから、タダで使える「捨てメール」アカウントとして使っているという人が多いだろう。筆者もそうだ。
Hotmailは使いにくいだけでなく、スパムメールも多い。受信トレイに数百通とスパムメールが入っている状況を見ると、使いたいとは思えなくなる。やはり、受信トレイには必要なメールだけがあって、スパムメールや広告メールなどは、自動で削除したり、別のフォルダーにフィルタリングしてほしいものだ。
Wave4のHotmailでは、このフィルター機能が強化されている。「未開封」やメッセンジャーなどに登録されている「知り合い」、SNSからの更新情報のメール、登録したグループに入っているユーザーからのメールなどを、ボタンひとつでフィルタリングしてくれる。
これにより、数万通もアーカイブされている受信トレイから、必要なメールを検索しなくても、ボタンひとつですぐに必要なメールにたどり着けるとうたっている。マイクロソフトの検索エンジンBingを使って、キーワードでメールを検索することも可能だ。
もうひとつ便利なのが「クイック分類」機能だ。例えば、「ユーザーがフラグをつけたメールだけ」とか、「写真が添付されたメールだけ」「ドキュメントが添付されたメールだけ」といった条件を元に、ボタンひとつで該当するメールを探し出す。メールで添付ファイルを頻繁にやり取りする場合に、簡単に探し出せるのは非常に便利だ。
メールに添付されている写真は、Hotmail上でスライドショーのように表示できる機能が加わった(スライドショーにはSiliverlightが使われている)。Office文書は「Office Web Apps」を使い、閲覧したり、編集することも可能になる。
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