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ガラケーはやっぱりスゴイ! ケータイの機能をとことん調べてみた 第9回

大きいボタンは本当に文字が入力しやすいの?

2010年03月16日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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軽くて高速、音が心地よい au「URBANO BARONE」

 前述のSH-02BとN-01Bの「いいとこ取り」といった印象がこのケータイ。軽いのに押したときの感触もしっかりある、押す時にボタンが「コツコツ」といった音が出て、それがまた心地よい。特に「5」キーが少し窪んでいて、さらに「123」キーから下のキーにかけて、それぞれボタンの厚みも変えている。そのためキー全体がなだらかな傾斜になっている。こんな小さな工夫が快適な押し心地を実現するのだろう。キーレスポンスは若干遅いと感じたが、入力速度を見ると明確な差はないようだ。

URBANO BARONE

ボタン自体はやや小さいが、間隔が比較的空いている

横に長いキーは押し間違い無し au「iida lotta」

 テンキーを見ると横に長い。これがN-01Bと同じサイズというのも不思議な感じだ。横長テンキーは押し間違いもなく、問題なし。ただしカーソルボタン中央の「決定キー」とカーソルの「下」キーを押し間違う。これは決定キーの部分が小さくて、指の腹で押そうとすると、下まで押すから起きる。指先で押す人は気にならないだろうし、ボタンをしっかり見ていれば防げるだろう(テストでは速く入力するため、ボタンをあまり見てないことがある)。

lotta

キーの色分けなど、デザインと使い勝手の両立を図っている

軽快過ぎて押し過ぎた!? ソフトバンク「840P」

 非常に軽快に入力できるケータイ。キーレスポンスが抜群によかった。ただし軽快過ぎて「押し過ぎ」が何度もあった。たちえば勢いあまって、本来の文字よりもう一度押してるといった感じだ。この軽さに慣れていればさらに入力は速くなるかもしれない。

840P

端末の性格と同じくボタンもシンプルで軽快に押せる

実は押し間違いもあったが最高速
ソフトバンク「840SH」

 ボタンが最も大きかった840SH。そのキーレスポンスは「最速」ではなく「最適」という印象だ。速過ぎず、遅くもなく、ボタンを押したときの反応がちょうどいい。これが「押し過ぎ」を防いだ。キーレスポンスの速度は個人によって好みに差があるだろうが、こればかりは実機に触れないとわからないのが辛いところだ。

 ともかくボタンサイズとレスポンスの(筆者にとっての)絶妙なバランスが、入力の速さにつながったのだろう。しかし、入力時は意外と押し間違いがあり、lottaと同じく、カーソルの「決定キー」部分を押そうとして「下」も押してしまう。またテンキーの各キーの区別が840Pよりもはっきりしていないので、隣のボタンを「間違って押しそう」という不安もあった。実際1分10秒台を出せたのは1回で、次に速い入力速度は「1分27秒6」。10秒以上も差があるのだ。840SHは“ハマれば速い”タイプと言えるかもしれない。

840SH

誤入力さえなければ非常に速く入力できた840SH


ガラケーは“ボタン”にもこだわりたい!

 ボタンはおもしろい。たとえばURBANO BARONE。なんでこんなに押しやすいのだろう、とケータイを横から見たときに気付く「ボタンの傾斜」。こだわりを強く感じる。そして押しやすさは単純に大きければいいというわけでもないことも今回のテストでわかった。サイズ、形、キー同士の間隔、そしてレスポンス、ボタンの押しやすさに影響する要素は多い。ボタンへのこだわりは地味だ。派手さがまったくない。しかし、これもまたガラケーらしい小さな工夫かもしれない。

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