地デジ対応スタイリッシュマシンを、お手頃価格で買う
新発想! AtomとIONでフルHD対応した「ONKYO E411」
2010年03月18日 09時00分更新
地デジ録画時の並行作業もなんとかこなせる
E411シリーズは、標準で地デジチューナーを搭載していることも魅力の一つだが、地デジ放送の視聴や録画には、B-CASカードが必要になる。
E411シリーズの場合は、右側面にB-CASカードスロットが用意されており、そこに付属の地上デジタル専用B-CASカードを挿入すればよい。また、アナログRGB入力端子を備えており、E411シリーズのフルHD液晶を液晶ディスプレーとして使えることも高く評価したい。
通常の液晶一体型PCの場合、映像入力端子はなく、本体PCの映像しか表示できないことが多いが、せっかくのフルHD液晶なのだから、他のPCを接続したいという人もいるだろう。
例えば、すでに高性能なタワーマシンを使っているが、液晶ディスプレーは1024×768ドット表示の15型なので、フルHD表示が可能な液晶ディスプレーが欲しいという場合など、E411シリーズを地デジ視聴・録画用マシンとして使い、重い3Dゲームなどはタワーマシンで動かす。その際、E411シリーズを液晶ディスプレーとして使えば、スペースを有効に利用できる。
本体PCとアナログRGB入力端子との映像切り替えは、左側面の下側にある大きなダイヤルを押し込むだけでおこなえるので、非常に便利だ。
液晶ディスプレーはノングレアタイプで、外光の映り込みが少なく、長時間見ていても目への負担が少ない。発色やコントラストも良好であり、視野角も十分に広い。もちろん、前後のチルト角の調整も可能だ。地デジ放送の番組を見ながら、ウェブブラウズやメールチェックもこなせた。
ぐるぐる回せる、音量+輝度調整ダイヤル
E411シリーズは、外観にもこだわっている。液晶の周りの額縁部分が狭い、狭額縁設計のディスプレーの下に、円筒状のユニットを組み合わせたデザインを採用。シンプルかつスタイリッシュなボディは、リビングなどにも似合うだろう。
この円筒は、単にデザインのためだけではなく、機能的にもよく考えられている。まず、正面部分には、ステレオスピーカーが搭載されており、本体正面に座ることで、バランスのよい音を聞かせてくれる。サウンドに包まれる感じで、サラウンド感も良好だ。
円筒の左右は大きなダイヤルになっているが、このダイヤルが優れものだ。左側が輝度調整、右側が音量調整の役割を果たしており、非常に直感的な操作が可能だ。
また、左側のダイヤルは、前述したように映像入力切り替えボタンの役割も兼ねており、ダイヤルを押し込むことで、映像入力を切り替えられる。右側のダイヤルは、電源スイッチの役割も兼ねており、同様に押し込むことで電源のオン/オフが可能だ。電源オン時には、ダイヤルが青色にライトアップされるので、見た目が美しいだけでなく、電源が入っているかどうかもすぐに分かる。
E411シリーズは、PCとしての基本スペックも満足できる。メモリーは標準で2GB搭載しているが、最大4GBまで増設が可能だ。HDD容量は320GBで、CドライブとDドライブの2つのパーティションが切られている。
インターフェースも充実しており、USB 2.0×6やGigabit Ethernetをサポートするほか、IEEE 802.11b/g対応無線LAN機能を標準搭載していることも嬉しい。邪魔なLANケーブルを引っ張り回さずにすむので、PCの設置場所も簡単に変えられる。
また、SDメモリーカード/SDHCカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPROに対応したメモリーカードスロットを備えているのも便利だ。デジカメで撮影した画像なども、手軽に転送できる。光学ドライブとしては、DVDスーパーマルチドライブを搭載。市販のDVD-Videoなども迫力のある映像と音質で楽しめる。キーボードは、爪などがひっかかりにくいアイソレーションタイプで、快適にタイピングできる。マウスは、スクロールホイール付きの光学式で、こちらの操作性も良好だ。
実際に本製品を使ってみたが、デュアルコアAtom+IONのパフォーマンスは、予想以上に高く、地デジ録画中でも他の作業が可能であった。
もちろん、ライブや録画したハイビジョン放送を全画面表示させてもコマ落ちするようなことはない。さらに、一般的なネットブックでは、パラパラ漫画状態になって視聴に耐えないYouTubeのHD動画(720p)やフルHD動画(1080p)も、最新のFlash Player 10.1βを入れることで、全くコマ落ちのない滑らかな再生だった。
Flash Player 10.1は、IONの動画再生支援機能をサポートしているので(Flash Player 10では未対応)、H.264再生時のCPU負荷を大きく下げることができるのだ。ウェブブラウズや文書作成、動画再生といった一般的なアプリケーションを利用する際に、E411シリーズのパフォーマンスに不満を感じることはほとんどない。また、筆まめVer.19や乗換案内 VER.5といった実用的なアプリケーションがプリインストールされていることも嬉しい。進学や就職にあわせて初めて購入するPCとして、E411シリーズは自信を持ってお勧めできる製品だ。
ONKYO E411シリーズの主なスペック | |
---|---|
OS | Windows® 7 Home Premium 32ビット 正規版 |
CPU | Atom 330(1.6GHz) |
チップセット | NVIDIA ION MCP7A |
メモリー | 2GB(最大4GB) |
HDD | 320GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ディスプレー | 21.5型ワイドTFTカラー液晶(1920×1080ドット) |
インターフェース | USB 2.0×6、Gigabit Eternet、アナログRGB入力、ヘッドホン出力、ライン出力、マイク入力、メモリーカードスロット、IEEE802.11b/g対応無線LAN |
本体サイズ | 幅537×奥行き76.3~210×高さ374mm |
重量 | 約7.0kg |
オフィス | Microsoft® Office Personal 2007(SP2)選択可能 |
直販サイトで買うと、先着プレゼントも!?
E411シリーズは、店頭モデルとして標準モデルの「E411A5」とOffice Personal 2007プリインストールモデルの「E411A5B」が用意されているほか、オンキヨーの直販サイト「ONKYO DIRECT」から購入することもできる。直販専用モデルの型番は「DE411」で、ベースモデルの価格は8万9800円だが、Officeの有無や延長保証の有無などのカスタマイズが可能だ。さらに、先着100名に、外付けiPodクレードルがプレゼントされるキャンペーンが行われているので、お買い得だ。
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