2010年はゲームのオンライン配信が広がるか?
「PS3」&「PSPgo」
ソニー・コンピュータ・エンタテインメントの「プレイステーション 3」(約3万円、関連記事7)も購入してよかったと思えるハードである。と言っても、プレイするゲームは当初購入した「TEKKEN5 DARK RESURRECTION」と「BIOHAZARD 5」がメインで、それに2010年2月15日正午までの期間限定で無料配信されている「グランツーリスモ5 タイムトライアルチャレンジ」をプレイする程度。メインの用途はパソコンに蓄積されている動画コンテンツのDLNA経由での再生である。
なお、今後チャレンジしてみたいと思うのは、パソコンなどで録画した番組のPS3での視聴である。PS3はファームウェアのバージョン3.00でDTCP-IPに対応しており、同じくDTCP-IPでのDLNA配信をサポートしたデジタルビデオレコーダーやパソコン用テレビチューナー製品で録画した番組を再生可能である。
3年前に購入したデジタルビデオレコーダーはさすがに容量がいっぱいで、視聴した番組をちょこまかと消さなければならないなど、現状で運用に支障を来しているほか、DVDへのムーブも異様に遅い。そこでPC用のテレビチューナーも併用すれば、運用面での手間が省けるのではないかというわけだ。
さて、ゲーム機といえば、チャレンジ精神を鼓舞して「PSPgo」(2万6800円、関連記事8)を購入したが、現状ではほぼ「みんなのGOLF ポータブル2」専用機と化している。「PlayStation Store」で販売されるゲームの数は増えつつあるが、パッケージのみでの販売というタイトルも多く、買おうと思っていたゲームがパッケージのみでガッカリということも少なくない(例:ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010)。
こうしたことを考えると、やはりPSPgoを買うのはリスキーな選択肢であるのは間違いない。2010年こそ、ほとんどのゲームがオンラインで買えるような状況になってほしいと、1人のPSPgoユーザーとして切に願いたい。
フルHDが当たり前になった2009年
来年以降は付加価値がより重要に
最後になったが、今年1年のAV系プロダクトを見ていて感じたのは、本当にHD環境が“当たり前”になった、言い方を変えれば普及期に突入したということ。地デジ対応の32型のHD液晶テレビが3万円台で購入できるようになったというだけでなく、たとえばデジタルビデオカメラでもメインストリームはフルHDが標準になり、紹介したようにトイカメラの価格帯に近い低価格な製品であっても720pを実現していたりするわけだ(関連記事9)。
またこうした流れを加速していると思えるのが、パソコン用ディスプレーのフルHD液晶モデルの急速な低価格化である。20~22型のTN方式であれば2万円台で購入することが可能。さらにHDMI端子も搭載されているため、外付けチューナーを接続して液晶テレビ代わりに使ったり、あるいは据え置き型ゲーム機のディスプレーとして使うといったこともできる。
もはやフルHDは特別なものではなくなり、その上でさらに付加価値が求められる時代に突入したと言えるだろう。その意味で、昨今大きな話題になっている3D映像を気軽に楽しめるソリューションが、これからどう広まるのかは興味深いところである。
というわけで、本連載の今年の更新は今回が最後となる。来年もトンがったAVコモノをビシバシ紹介する予定なので、ぜひご期待頂きたい。
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