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人類「総だだ漏れ」時代! iPhone版「Ustream」を試す

2009年12月10日 17時30分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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 「Ustrem」といえば、ライブ中継に長けた動画共有サービスだ。米Ustream.tvは現地時間の9日、モバイル環境でのライブ中継が可能なiPhoneアプリ「Ustream Live Broadcaster」を発表した(iTunes Storeで見る)。価格は無料。

Ustream Live Broadcaster。動作機種はiPhone 3G/3GS。対応OSは3.1以上。講演、結婚式、飲み会、スポーツといったイベントを中継するだけでなく、ネットラジオ感覚で自分の好きなものに対して語って友達とネットでコミュニケーションするという風にも使われている

 このアプリを使うことで3G回線/無線LANの届く範囲なら、どこでもiPhoneからの生中継が可能だ。今までインターネットでライブ中継をやろうとすると、機材としてパソコンとウェブカムを用意するのが一般的だったが、これからはiPhoneという手段も選べるようになった。

 ということで、ASCII.jp編集部でも早速、検証を実施。機材はiPhone 3GSで、無線LANが通じている建物の中を歩き回ったり、外に出て3G回線に切り替えて動きながら中継というテストを行なった。


ライブ中継が「ものすごく」手軽になった

 最もスゴさを感じたのは、中継を始めるまでの手軽さだ。初回の起動時にUstreamのユーザーアカウントを登録しておけば、2回目からはアプリを立ち上げて「GO LIVE」ボタンを押すだけで中継が始まる。わずか10秒ほどでライブ中継が可能だ。

アプリを起動して、サービスへの接続が確立したら右下の「GO LIVE」ボタンをタップいきなりUstreamの中継が始まる。

 他のウェブサービスとの連携も見逃せない。ライブ中継を始める際にTwitterで告知したり、Ustreamで公開した映像をさらにYouTubeやFacebookにアップロードすることができる。

 アプリに備わっている機能もツボを押さえている。動画に投稿されたコメントをiPhoneの画面に表示したり、「POLL」(投票)機能を使って見ている側に「Yes」「No」で意見を聞くことができる。またネットにつながらない場所ではiPhone自体に録画しておき(TO PHONE)、あとで回線がつながったときにアップロードすることも可能だ。

ライブ中継を終了した後に、映像を保存するか、ほかのサービスに転送するかを選べる
環境設定
左下の「TO PHONE」タブをタップすれば、iPhoneにビデオを保存しておける

 一方で、映像の滑らかさはパソコンによる中継に劣る。映像は無線LANにつないでいるときでもワンセグ放送のようにカクカクしており、3G回線ではさらに静止画状態になることもしばしばあった。1時間ほど使った限りでは、毎秒30フレームのような滑らかな映像にはならなかった(ただし、音声はほとんど途切れずに流れていたが……)。

 なお、建物から出て、iPhoneの接続先を無線LANから3G回線に切り替えてみたところ、映像は数秒止まってしまったが、音声はそのまま途切れずに中継されていた。

 そのほか気になったのは、iPhone自体に手ぶれ補正が備わっていないので、歩きながら中継すると映像がかなりぶれるという点。通常で使うよりもバッテリーの消費が激しい、20分ほど連続で中継していたら端末がほの暖かくなったということも付け加えておきたい。


無線LAN接続時の撮影サンプル



 いろいろ「あら探し」をしてしまったが、総合的に見ればこの薄くて軽いiPhoneのみで、これだけ気軽にライブ中継が始められることだけでも革命的な出来事だろう。iPhoneユーザーであれば、自分が参加したイベントや出くわした事件について、ネットを通じてすぐに世界に向けて発信できるのだ。しかも無料で使えるというのが驚きだ。

 そうした先進的なアプリだからこそ、今後は議論も呼びそうだ。新しいテクノロジーが登場するたびに、それを悪用するという事件は後を絶たない。使う人の資質が大きく問われるだろう。

 気になったユーザーは、ぜひApp Storeよりダウンロードして、その使い勝手を体感してほしい。


 

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