物欲AVコモノ道 第30回

時代を先取りしすぎた!?　「PSP go」買っちゃった

美しい液晶ディスプレイで動画を堪能

　さて、PSPは基本的には携帯型ゲーム機だが、音楽や動画ファイルを転送すればマルチメディアプレーヤーとしても使える。転送方法はエクスプローラ上でのドラッグ＆ドロップと、Windows XP／Vistaに対応した付属ソフトの「Media Go」を使う方法の2種類がある。

　手軽なのはドラッグ＆ドロップを使った方法だ。PSP goの底面にある端子とパソコンのUSB端子を専用ケーブルで接続し、「プレイステーション 3」などでもおなじみの「クロスメディアバー」（XMB）から「設定」－「USB」接続を選択すると、USBモードに切り替わり、パソコン上にPSP goの内蔵フラッシュメモリーと、メモリースティック マイクロの2つのドライブが表示される。ここに再生したいファイルをコピーすればよい。

　Media Goは音楽や動画、写真、ポッドキャストなどを管理し、PSP goに転送するというアプリケーション。フォルダを登録すると自動的に監視が行なわれ、そのフォルダにファイルが追加されるとMedia Goに自動的に取り込まれる。その中からPSP goに転送したいものを選び、ウィンドウ左にあるPSP goのドライブにドロップすると自動的に転送が行なわれる。

PlayStation＠Storeでのゲームのダウンロード購入のほか、音楽や動画ファイルの転送もできる「Media Go」

　動画変換機能もあり、PSP goが対応していない形式の音楽や動画ファイルを自動的に変換して転送するといったことも可能だ。なお、設定でこの機能を無効にすることもできる。

　PSP goで再生できるのは、音楽ファイルならATRAC3／ATRAC3plus／MP3／MP4（MPEG-4 AAC）／WMAなど。動画ファイルはMPEG-4 Simple ProfileとH.264／MPEG-4 AVC Main Profile／Baseline Profileなどとなっている。

　PSP go上での音楽や動画の再生は、XMBから「ミュージック」または「ビデオ」を選び、本体のフラッシュメモリーに保存しているのであれば「本体メモリー」を選択して再生したいファイルを選択する、という流れだ。

PSP goで音楽ファイルを再生しているところ

こちらは動画の再生。指定した間隔でのシーンサーチ機能も備える

　再生中はトラック移動や早送り、巻き戻し、一時停止などの操作が可能。基本的には十字キーとボタンでの操作となるが、L／Rボタンで前後のファイルに移動できる。

　実際に動画を変換して再生したところ、実感したのは液晶ディスプレーの美しさだ。PSP goには3.8型／480×272ドットの液晶ディスプレーが搭載されているが、発色がよくコントラストも高いため、映像をしっかりと堪能できる。

今買うのは先行投資!?

　UMDで発売されたゲームをプレイすることができず、さらに現状ではPlayStation＠Storeで購入できるゲームも少ないなど、ゲーム機としてのPSP goにはかなり不安が残る。今後の新作でも相当な数のタイトルがUMDのみでの提供となりそうで、ゲーム機としての利用を中心に考えるのであればPSP goよりもPSP-3000を購入するべきだろう。

　ただ、PSP goの携帯性の高さは大きな魅力であるのも事実で、一度PSP goを使うとPSP-3000はかなり大きく感じてしまう。また音楽や動画を再生する際には、スライド式のコントローラを閉じてさらにコンパクトにできるのも嬉しい。Bluetoothへの対応も、既存PSPユーザーに自慢できるポイントだろう。

　こうした点にメリットを感じるのであれば、将来的にPlayStation＠Storeでのゲームタイトルが拡充されることを祈りつつ、先行投資の意味合いでPSP goを購入するのもアリではないだろうか。

■関連サイト

• PSP製品情報
• ソニー・コンピュータエンタテインメント
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