バッテリー駆動の実動時間は
カタログ値の半分程度か
ネットブックに対するdm1の利点でも、CPU性能と並んで大きいのがディスプレー解像度の高さだ。11.6型ワイドで1366×768ドットの画面は、ネットブックの狭い画面で「なんとかWindowsを使う」という状況に比べればはるかに使いやすい。ドットピッチも狭すぎるということもない。ディスプレー表面は光沢タイプだが、外光反射が強すぎることもなく、オフィスワークにも不自由はない。
キーボードは、旧モデルとなった同社のモバイルノート「dv2」と同じデザインのものを採用している。四角いフラットなキーが詰まって並ぶ、独特のデザインだ。キーピッチは約17.5mmで、打鍵感は良くも悪くもないが、キーボードの四隅が弧を描くようにカットされているため、上端左右にあるEscキーやDeleteキーが押しにくい。レノボのThinkPad T400sが、使用頻度を考えてEscキーとDeleteキーを大きくしたキーボードを採用しているのに比べると、使用頻度が高いキーが小さくて打ちにくいという点は褒められない。
本体サイズは幅289×奥行き204mmで、厚さは約19.8~30.6mm。重さは約1.5kg。いずれもネットブックより一回り大きく、やや重いというところ。本機の特徴のひとつは、超低電圧CPUと大容量バッテリーの標準搭載によるバッテリー駆動時間の長さにある。カタログ値では最大約8時間(MobileMark 2007による)と、1日の仕事に耐えられる程度の長さを実現している。
そこで、バッテリーベンチマークテストの「BBench」を使って、簡単に実動時間を計測してみた。電源オプションのプランは「hp標準」の規定値を元に、画面消灯や自動スリープを無効化して動作させた(バッテリー切れのレベルが7%未満に設定できなかったため、7%時点でシャットダウン)。
内蔵無線LAN機能を使ってインターネットに接続し、キー入力とウェブアクセスを繰り返す設定で動作させてみたところ、実動時間は約3時間53分だった。バッテリー切れのレベルを0~1%まで下げれば、4時間の壁は超えたと思うが、カタログ値と比べると半分程度だ。原因は不明だが、もしかするとBloadcom製の無線LANモジュールが、インテルCPU&チップセットと組み合わせると低消費電力で知られるインテル製無線LANモジュールよりも、電力消費が大きいのかもしれない。
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