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週刊 PC&周辺機器レビュー ― 第10回

ネットブックの価格で快適さと上質さを狙う「dv2」

2009年06月15日 12時00分更新

文● 池田圭一

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意外と少ない12型ワイド液晶搭載ノート

 携帯性が高いネットブックでは、10.1型クラスのワイド液晶ディスプレーを搭載した機種が主流である。一方、グラフィックス機能を強化してエンターティメント性を重視した製品といえば、おおむね15型以上の液晶ディスプレーを搭載する製品となり、多くは持ち歩きを意識していない。ビジネスモバイルノートでは、手軽に持ち運べるサイズと質量、それでいて使い勝手もいいマシンがあるのだが、今度は気楽に買える価格ではない……ということで、コンシューマー向けの中庸なノートパソコンを、いつの頃からか見かけなくなってしまった。

「HP Pavilion Notebook PC dv2」12.1型ワイド液晶を搭載するが、本体サイズはワイド版ではなく、パームレストに十分なスペースを確保したA4ジャストサイズである。

 そんな中、登場したのが日本ヒューレット・パッカード(株)の「HP Pavilion Notebook dv2」(2009 夏モデル)である。製品コンセプトは「カジュアル・エンターティンメント」。気軽に持ち歩ける薄型コンパクトなデザインと、映画や動画など最新の高精細コンテンツを美しく再現するパフォーマンスを融合させたという。

 dv2は、表示解像度1280×800ドットの12.1型ワイド光沢液晶ディスプレーを搭載するノートパソコンだ。日本HPのパーソナル向けノート製品に含まれ、同カテゴリーの上位モデルには、17型ワイド液晶の「dv7」や、16型ワイド液晶の「dv6」がある。さらに小型の製品では、ネットブックの「HP Mini 1000」がある。

 同クラスでは比較的高額なノートが多い中、ネットブックとの差異を小さくしたのがdv2の特徴と言える。ようするに、安いのである。直販サイトで扱われているブラックカラーの「kirameki」は7万3500円から、量販店で販売されるホワイトカラーの「asagiri」では、スペックもやや低いので6万円前後という、ネットブック並みの実売価格となっている。なお今回は、直販モデルを評価した。

 Atomベースのネットブックと、Core 2 Duo採用のモバイルノートのギャップを埋める価格を実現できたのは、やはり、その隙間を狙ってリリースされたAMDの「Yukon」プラットフォームを採用したからであろう。dv2のCPUは、Athlon Neo MV-40(1.6GHz)、チップセットはAMD M690Gである。グラフィックスはチップセット内蔵ではなく、ATI Mobility Radeon HD 3410を採用。HDMIポートも装備する(量販店モデルは、チップセット内蔵のATI Radeon X1250となり、HDMIポートもない)。


渋さの中にもこだわりを持つ「ZEN-design」

 dv2を手にしたとき、その重さに少し驚いた。A4ジャストサイズ、あるいはB5ファイルサイズのスリムノートなのに、重さは約1.79kg。外装に高級感があることもあって、片手で持つとずしりと感じる。それもそのはず、ボディにはマグネシウム合金を採用しており、金属独特の冷たさと剛性があるからだろう。プラスチックボディのネットブックとは一線を画すものだ。

 両側面にコネクターおよびスイッチ類を配し、前面にはインジケータランプ、背側はバッテリーのみとなっている。バッテリーは標準で6セルのリチウムイオンバッテリーとなり大きめだが、手で持つときにグリップとして機能するため安定する。

本体左側面
本体左側面。100BASE-TX LAN、HDMI出力、USB×2を備える
本体右側面
本体右側面。電源スイッチ、無線LANスイッチ、5in1メディアスロット、マイク、ヘッドホン、USB、電源コネクターを備える
本体前面 本体背面
前面にはインジケーターランプしかなく、すっきりとしている背面に6セルのバッテリーを装備。バッテリー部分が少しだけ高くなっていて、机面との空冷スペースをかせぐ

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