彩色#2 肌・影編
ベースを塗り終えたら、つづいては影を塗っていく。こちらも肌からだ。影の色はベースの色を基本にやや明度を落とした上で、色相自体をやや赤色にずらすと感じが出る。四角いパレットをやや右下、丸いパレットをやや左下にずらすとイメージすればいいだろう。
塗る際は、該当するレイヤーに重ねる形でレイヤーを新規に作成した上で、「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを入れておくこと。こうしておくことで、肌の選択範囲からはみ出ることなく塗っていける。
塗りはじめる前にするのは、光源の設定だ。真上に光源を設定してしまうと影の位置を把握しづらく、慣れない内は美しく描くのが難しい。まずは左右のいずれかに光源を設定するのが◎。この場合であれば左上からの設定だ。
影をつける場合は、ややエッジがゆるめの鉛筆ツールを使用。影の場合も「ざっくり塗って消す」という動作を繰り返す。この場合、消しゴムのブラシ濃度を「50」に設定し、筆圧は「サイズ」にチェックを入れずに行なうとムラになりにくい。
なお前髪などから顔へ落ちる影を描く場合は「サイズ」にチェックを入れ、ブラシ濃度を「100」に設定。線画と同様、普通に「描く」感じで影を入れていく。そのあとに消しゴムでボカシを入れていくと自然な影が生まれてくる。
また、影はあまりボカしすぎるとメリハリがなくなってしまうため、バランスをとるのもポイントの1つ。二の腕など曲線の大きい部分はボカしを多めに、関節など大きく角度のついた場所ではそこまでボカさず、メリハリを付けていきたい。
それっぽく見せる工夫の1つが「反射光」。光の反射を表現するため、体の輪郭にある影をちょっと消しゴムで削ってやることで、一気にそれらしい描写になる。
はじめの影を塗り終えたら、さらに影の色を濃い目に設定。塗った影の選択範囲をとり、その上から「濃い影」を塗り重ねていく。鉛筆のボケ足を最大にし、ブラシ濃度を20など薄めに設定。大きなエアブラシのようなイメージで、影にグラデーションをつけていくことで立体感を強めていく。
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