このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

物欲AVコモノ道 第9回

5万円台の完全防水ビデオカメラ「Xacti」の魅力

2009年06月05日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

光学30倍のズームレンズを搭載

操作インターフェイスは、右手親指の位置に集中している。ただ、動画/静止画の撮影ボタンがかなり上の位置にあって押しづらいのが気になる。「SET」ボタンの周囲はメニューなどを操作する十字キーになっている

操作インターフェイスは、右手親指の位置に集中している。ただ、動画/静止画の撮影ボタンがかなり上の位置にあって押しづらいのが気になる。「SET」ボタンの周囲はメニューなどを操作する十字キーになっている

本体右側面にも録画ボタンがある。上からつかむように本体を持ち、水中に沈ませて撮影する際に便利

本体右側面にも録画ボタンがある。上からつかむように本体を持ち、水中に沈ませて撮影する際に便利

 本体はいわゆる横型スタイルで、液晶ディスプレーを開き、手のひらで底面を支えながら撮影する。

 光学系は焦点距離が43~1290mm(動画撮影時)で、30倍という高倍率ズームレンズを搭載している。電子式の手ぶれ補正も搭載しているが、テレ端になると手持ちでの撮影は厳しい。この高倍率ズームレンズを活かし、運動会やお遊戯会で遠く離れた場所から我が子の笑顔をしっかり残したいと考えるのであれば三脚は必須である。

 静止画撮影は1600×1200/1184×888/1280×720/640×480ドットの4つの解像度から選択する。また静止画用のシャッターボタンを押し続けている間13コマ/秒(1600×1200ドットまたは1184×888ドット)で記録し続け、指を離すとそこから約2秒前までの静止画が記録される「リバース連写」機能を搭載する。


ネットサービスとの親和性の向上が今後のポイント!?

 もともとXactiはMPEG-4形式での録画やSDカードへの記録などにより、パソコンとの高い親和性が魅力だった。ただ最近では他社もパソコンとの連携を重視するようになり、独自性は薄れつつある。こうした中で三洋電機が次の一手として模索しているのはネットとの連携だろう。

 実際2007年には「Xacti2.0」というコンセプトを発表。ネットサービスと連携していくことを打ち出した。今回のDMC-HX1Eにおいて、無線LANでYouTubeなどへ自動的に動画をアップロードできるEye-Fiに対応したこともそうした施策の一環であろう。

指定した電池残量を下回ると静止画や動画の転送を止まる

設定で指定した電池残量を下回ると静止画や動画の転送が止まる。無線LANを利用するとバッテリー消費が激しいため、電池残量が少ない場合には嬉しい機能だ

 ただ従来のEye-Fiはデジタルカメラからコントロールできなかったため、予想以上にバッテリーが消耗しているのに気づかず、撮影したいときには動かなかったというケースもあった。しかし、DMC-HX1Eならバッテリー残量に応じて転送を止めることが可能なため、こうした不安も少ない。

 Eye-Fiが別売のため別途購入する必要はあるが、ぜひこの両者のコンビネーションの利便性の高さ、そして冒頭で紹介した海中での撮影の楽しさを体感してほしい。

■関連サイト

■Amazon.co.jpで購入

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中