Androidの最大の特徴は
オープンであること
さて、Androidのプラットフォームとしての最大の特徴は「オープンソース」であり、無償で提供されることだ。このため端末メーカーは開発コストを安くすることが可能となる。
また、Android上にソフトウェアを提供する側から見たメリットは、自由にソフトウェアを開発し、インストールが可能な点だ。これまでの携帯電話では開発環境が有償であったり、開発には契約が必要だったりした。また電子署名されたソフトウェア以外、実行できないといった問題があった。
これに対して、Androidはソフトウェア開発環境もオープンソースであり、誰でも無償で入手可能で、ソフトウェアを自由に開発することができる。また一般のユーザーにとっても、自由にソフトウェアを追加して実行できる。
このようなメリットから、Androidは後発のプラットフォームながら、多くのメーカーやキャリアを集めることに成功している。Androidの仕様を管理するOHA(Open Handset Alliance)にはGoogleはもちろん、日本のNTTドコモやKDDI、ソフトバンクの3大キャリアが参加している。また、端末メーカーではSamsung、Motorola、ソニー・エリクソン、東芝が、半導体メーカーではインテル、クアルコム、NVIDIA、そのほかデバイスメーカーなどが参加している。
端末メーカーはいずれも開発費の高騰に悩んでいるため、他社との競争を考えると、参加した方が有利と判断したメーカーも少なくないだろう。
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