このページの本文へ

パワポで極める「ビジネス極意」 第8回

経営改革・新サービス企画書――実例で学ぶ「5枚プレゼン」

2009年04月20日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

『経営指針企画書』――
社員に指針を示す経営者の経営方針表明

【上下にバー型】


STORY

経営指針企画書の表紙

経営指針企画書の表紙

 起業3年目を迎えたベンチャービジネスの社長が、社員も順調に増えたところで、主義信条を自らの言葉で語り伝えようと意図して、作成させたものです。

 どのような業態を目指し、どういった行動指針にのっとって日々の仕事をしていってほしいかをわかりやすく示すひとつの方法です。


なぜそれを企画するのか?
――PAV

Purpose(目的)

  1. ベンチャー起業から3年目を迎えたところで、新しく入社した人にも創業社長のポリシーを理解してもらい、すべての社員に高いロイヤリティをもって仕事に打ち込んでもらえるようにする。
  2. 社長の代表的な言葉を理解してもらい、軸がブレないようにする。

Aim(目標)

  1. 経営者が自らの価値観を言葉によって表明することで、社員全員に、会社がどういった未来像を描いているかを確認してほしい。
  2. 日々の仕事の積み重ねにどのような意味があるのかを理解し、切磋琢磨を続けるとともに、仕事の悩みや苦しみを乗り越えてほしい。

Value(バリュー)

  1. 会社の象徴的な存在である経営者がどのような理念をいだいているかを熱のこもった言葉で表明することにより、言葉を超えた力を浸透させ、さらなる飛躍を目指していくことができる。
  2. 仕事に迷いが生じたとき、立ち返って起業の精神を確認できる。

どのようにそれを表現するか?
――P(プロット) 30:70 I(アイデア)

 ここでは「DISCO」の5文字に言葉を割り振って、スローガンに掲げてあるが、発想は「喜び」や「驚き」といったことを盛り込みたいと思いつつ、会社とは不似合いな「DISCO」でまとめるとおもしろいと考えて作成したものである。

 「社内DISCO」という言葉の意外性、経営者が社員に提案する企画書という斬新な発想が生きている。一風変わったアイデア思考の企画書となっている。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ