ケータイはファッションを主張できるか?
型番の命名ルールについてはシリーズ分けと連動しないなどの点で分かりにくさがあるものの、シリーズを細分化したり、メーカーのブランディングを認めるなど、ケータイ業界全体が動き始めようとしている。日本市場のケータイの飽和や、海外展開の遅れにどのように対処をするのか、これからさらに厳しい競争の時代が訪れることになる。
技術のアピールから、少し視点を変えて、ファッションやライフスタイルからの提案へと変化を見せ始めたドコモと端末メーカー。持っている端末そのものの主張や、強い個性をより打ち出すことで、4シリーズよりもさらに多彩な性格付けがなされていくのではないか。そしてそのケータイの分類が、テクノロジーと共に海外にも通用するようになることを願うのである。
筆者紹介──松村太郎
ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性に付いて探求している。近著に「できるポケット+ iPhoto & iMovieで写真と動画を見る・遊ぶ・共有する本 iLife'08対応」(インプレスジャパン刊)。自身のブログはTAROSITE.NET。
この連載の記事
-
第100回
スマホ
ケータイの“ミクロな魅力”とは、なんだったのか? -
第99回
スマホ
フォロワー計32万人の2人が語る2009年のiPhoneとメディア -
第98回
スマホ
写真で振り返るケータイ10のミクロなシーン -
第97回
スマホ
ケータイが支える、マイクロ化と遍在化するメディア -
第96回
スマホ
ノマドワークのインフラをどう整えるか? -
第95回
スマホ
冬春モデル発表会で見えた、本当に欲しいケータイ -
第94回
スマホ
デザインから考える、ケータイのこれから -
第93回
スマホ
次の自動車社会とケータイとの関係 -
第92回
スマホ
モバイルアプリを実際に作るにあたっての考察 -
第91回
スマホ
楽しい使い方は現在模索中の「セカイカメラ」 -
第90回
スマホ
iPhoneと過ごしたNYとメキシコの旅でわかったこと - この連載の一覧へ