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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート 第12回

田ヶ原選手の初音ミクZ4最終戦レポート!

2008年11月19日 21時00分更新

文● 田ヶ原章蔵 写真/加藤智充、編集部

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 3度目の正直。ついに最終戦で完走を果たした初音ミクZ4。ドライバーである田ヶ原選手に、最終戦の様子をレポートしてもらった。長いようであっという間だった3ヵ月。まさかの予選落ちに、なんとかこぎつけた決勝進出。SUPER GT 2008シーズンをもっとも騒がせたと言ってもいい、「Studie and GLAD with ASADA Racing」と「初音ミク Studie GLAD BMW Z4」。その感動のラストシーン、脳内BGMは「In This Country」で!

田ヶ原選手のSUPER GT参戦レポート 2回目

 レーシングドライバーの田ヶ原章蔵です。前回に引き続き、初音ミクZ4の最終戦はどうだったのか? ドライバー目線でのレポートをお届けしますので、是非是非ご覧ください!

 皆様はすでにご存知だと思いますが……、そうです、やっと! 完走しました!!

 今までレースらしいレースが出来ずに、いろんな意見があった中で、いつも暖かく応援して頂いた「初音ミクZ4」のすべてのファンの方々やスポンサー様各位には、本当に感謝感謝の気持ちで一杯です。この場をお借りして改めてお礼を言わせて下さい!

 本当にありがとうございました!!

 1戦目、2戦目、そして今回。チーム一丸となって上位進出はもちろん、完走を目指したこの3ヵ月。それぞれ最大限の努力をして参りました。ドライバー以上に、スタッフさんやメカさんは、クルマの仕上げに苦労されたと思います。どうしてもレースが立て続けに来ることや、BMWの車ということで部品の手配が本国ドイツからとなり、時間との戦いでもありました。

 そこで、苦渋の選択で「オートポリス」(九州のファンの方々、ごめんなさい)をお休みをして、仙台の「スポーツランドSUGO」にてきっちりと走行テストをさせて頂くことになりました。不安と期待がありましたが、内容は良好でした。そのテストがあったので、今回の富士に入る時には「絶対走れる!」と思っていました。

 前回のドライバーの過ごし方でもお話ししましたが、予定通り木曜日(レースウイークの始まり始まり~)に富士スピードウェイへ。木曜日の夜は、スタッフさん、メカさん、ドライバー、みんなで食事に行きました。実はこれって比較的珍しいのです。なぜかと言うと、メカさんたちは朝が早く、夜も遅い。ドライバーとは仕事の内容が違うので、レースウイークに一緒に食事に行くのはなかなか難しいのです。でも今回は、気持ちも一心同体ということで一緒に行くことになったのです! ちなみに、レースで勝ちたいのでトンカツ屋へ行きました。

 金曜日の練習走行からは本気モード! 朝から1時間半の公式練習走行です。しかし、生憎の雨。まず、菊池選手(以下、ヤス選手)からコースイン! 実は、初音ミクZ4初めての雨走行なんです。ドキドキワクワク……。

 ヤス選手は走行後、

あぶね~! 厳しい~!」(セッティングが決まってないと、本当に厳しいクルマなんです)

 そんな中、ドライバーチェンジとセッティング変更をして走り出したのですが、次第に路面がウェットからドライへ。そこでスリックタイヤ(雨だったので、溝付きのレインタイヤを装着していました)に変更して走行再開。ところどころ濡れている中、頑張って走行。内心「あぶね~」と思いながらも、午前の走行は良い感じで終わりました。

 午後からも同じく1時間半の走行。路面はドライ。まず、1時間ぐらいをヤス選手がドライ用のセッティング出し(初めてやったのです)、残りを僕がチェック走行で5周程走行しました。最後にまた交代してフルアタックを慣行! まだまだトップとの差はありましたが、無事にトラブルもなく終えたことにホッとしました。なにより……、久しぶりに初音ミクZ4をドライブ出来たし!!

(次のページへ続く)

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