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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート第27回

SUGOの魔物は追い払った! ミクZ4、堂々の完走!

2009年08月03日 22時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真/水野智子、STGT広報課、編集部

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ほぼノントラブルでSUGOを走りきった!

 遅くなったが、SUPER GT 第5戦、スポーツランドSUGOで行なわれた決勝の様子をお届けしよう。

 26日は朝から雨……の予報だったが、なんと2日連続で予報はハズレて気持ちいいくらいの快晴。しかし、夜にだいぶ雨が降ったので、駐車場などは足下がぬかるんでいたが、サーキットはサポートレースのポルシェ・カレラカップなどがあったため、すっかり乾いていた。

 気温も高く、30度といううだるような暑さ。そして路面温度は40度と、タイヤに厳しいレースになりそうだ。

 決勝のミクZ4は、予選通過をしていないため、朝のフリー走行で規定タイムをクリアしなければいけないという問題を抱えていた。しかし、予選で露呈した足回りの調整はすでに終わっており、クルマ自体には問題はない。あとはドライバーがタイムを叩き出すだけだ。フリー走行で規定タイムを通過する必要があるのは、田ヶ原選手のみ。そんなプレッシャーを背負いつつ、ピットアウトしていく田ヶ原選手とミクZ4。

 最初は順調に周回していたが、途中でピットインしたまま戻ってこない。なんと力みすぎてしまったのか、シフトレバーをポッキリ折ってしまったようだ。だが、シーケンシャルシフトではよくあることらしく、メカニックも冷静に対応し、残り時間もわずかになったところでピットアウト。よく見ると、他のチームもタイムが上がっていない。どうやらコース上に落下物があり、全車がそれを避けるように走っているので、全体的にペースが落ちていたようだ。シフトレバーが折れる前に、ベストタイム「1'30"351」を刻んでいたので、無事に規定タイムはクリアとなり、ミクZ4は決勝進出となった。

 予選日以上のファンが詰めかけたピットウォークとグリッドウォークが終了し、いよいよ決勝レースがスタートする。シフトレバーが短くなってしまったこと以外は、大きなトラブルはない。トップスピードはベスト4に入るほどニューエンジンも調子がいい。本当に上位が狙えそうだ。しかし、レース中盤に大雨が降ってきてしまった。

 どのチームもレインタイヤに履き替える。それはミクZ4も同じ。残念ながら順位は最下位なのだが、周りに他のマシンがいないので、ほとんどオールクリア状態で淡々とラップする。いつも心配になるエンジントラブルもなく、レース開始から45分が過ぎたあたりでスタートドライバーだった菊地選手がピットインしタイヤ交換。田ヶ原選手に交代した。両選手とも、雨が降ったとはいえ、この気温でクールスーツ無しという状態で、気合いで走り続けているのがスゴイ。さすがプロである。

 田ヶ原選手に交代後は、雨が降ったり止んだりする中、ワイパーが動かないという恐ろしいトラブルが起きるが、そこは田ヶ原選手の野生のカンで走り続ける。それ以外のトラブルはなかったのだが、なんと49周目あたりでGT500マシンがリア付近に接触! なんとリアバンパーが破損し、リアウィングが曲がってしまったのである! ただでさえ、リアにトラクションがかかりにくいのに、暴れ回るマシンを押さえつけるのが大変そうだ。ミクZ4は初めて「接触」の洗礼を受けたのである。ミクがキズモノにされてしまった! ちなみに、運営側はレース中のアクシデントとジャッジし、ぶつけた側へのお咎めはナシだった。

 レース終了まであと40分ほどという時、路面が乾き始めてくる。といっても、クルマのラインだけが乾き、他の部分はウェットという、非常に微妙な路面状況になっていたのである。ドライタイヤにチェンジするチームもいたが、ミクZ4はウェットタイヤのまま戦い続けることを選択した。

 多くの個人スポンサーとファンの期待を一身に背負ったミクZ4は、無事にSUGOのチェッカーを受けた。最終的な順位は17位だった。なんだかんだと、ミクZ4は完走したときは総合順位でビリになったことがないのである。他のチームがトラブルやアクシデントで脱落する中、ミクZ4はいつも生き延びているのだ。どうも、ミクZ4は本番に強いのかもしれない。

 事実上のシェイクダウンとなったSUGOラウンドはこうして波乱のうちに幕を閉じた。次は8月のロングディスタンス、鈴鹿700kmである。例年より300km減ったとはいえ、他に類を見ないほどの長距離を走る耐久レース。タフな戦いが予想される。しかも、ミクZ4デビュー1周年であり、ミクZ4と相性の悪いサーキットでもある。果たして、今回発生した問題点は解消されて上位を狙えるのか!? そして、第3の男が登場するのか!? それは灼熱の鈴鹿で確かめて欲しい。

訂正:レース直前に雨と書きましたが、レース中盤の間違いでした。関係者やファンの皆様にお詫び申し上げます

(次ページへ続く)

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