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IDF Fall 2008レポート Vol.2

2009年のCore i7はこうなる!? ロードマップ公開

2008年08月22日 13時00分更新

文● 山本雅史

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デスクトップは4コア「Lynnfield」と
2コア+GPUの「Havendale」

 2009年になると、デスクトップ向けメインストリームCPUのCore i7、「Lynnfield」「Havendale」(どちらもコード名)が登場する。Lynnfieldは4コア(HTにより8コア)で、メモリーチャンネルは3つ。Havendaleは2コア(HTで4コア)、メモリーのチャンネルは2つとなっている。さらに、Havendaleにはグラフィックス機能が統合される(ディスプレー出力部分のみ、チップセット側にある)。

HavendaleではCPUにメモリーコントローラーとGPUコアが入るため、CPU以外を1チップに統合できる

既存プラットフォームは、CPU+メモリーコントローラー(+GPU)、I/Oハブの3チップ構成だが、HavendaleではCPUにメモリーコントローラーとGPUコアが入るため、CPU以外を1チップに統合できる

 ハイエンド向けCore i7 Extremeと、メインストリーム向けCore i7の大きな違いは、メインストリーム向けはシングルプロセッサー仕様になっている点にある。このため、CPUとチップセットを接続するQPIは1本となっている。

 チップセットはコード名「Ibex Peak」が使われる。X58 Expressは「X58+ICH」という2チップ構成だが、Ibex Peakは1チップ化されている。メモリーコントローラーがCPUに入ったおかげで、ICH部分を一体化できたわけだ。

CPUと外付けGPUの接続方法も変わる

CPUと外付けGPUの接続方法も変わる。従来はチップセットにPCI Express x16経由で接続していたが、LynnfieldではCPUにx16かx8 2レーンで、HavendaleではCPUにx1で接続される


メインストリーム・モバイルにもクアッドコアの波

 ノートパソコン向けCore i7は、ハイエンドノートとなる「Mobile Extreme」分野と、パフォーマンス/メインストリーム分野の2本立てで用意される。

 Mobile Extreme向けには、コード名「Clarksfield」というCore i7が提供される。基本的には、デスクトップ・メインストリーム向けのCore i7を、ノートパソコン向けに低消費電力化したものだ。コア数は4コア(HTで8コア)になる。

 メインストリーム分野のノート向けCore i7も、同じClarksfieldが提供される。ただし、こちらは消費電力を抑える必要から、Mobile Extreme向けよりもクロック周波数を低くしている。キャッシュメモリー搭載量は変わらないようだが、詳細は今後明らかにされる予定である。

 ノート向けには、コード名「Auburndale」と呼ばれるCore i7もある。Auburndaleは2コア(HTで4コア)のデスクトップ向けHavendaleを、ノート向けにしたものだ。Havendale同様、AurbundaleにもGPUが内蔵されている。

 ノート向けのチップセットとしては、「Ibex Peak-M」というIbex Peakのノート版が提供される。

 このほかに、サーバー分野ではCPUを4個以上使用するシステムに「Nehalem-EX」、デュアルCPUシステム向けにNehalem-EP、エントリーサーバー向けにLynnfieldかHavendaleが提供されるという。

サーバー&ワークステーション向けNehalemのロードマップ

サーバー&ワークステーション向けNehalemのロードマップ。年内にNehalem-EPベースのXeonが登場。来年にはマルチプロセッサーシステム向けのNehalem-EXも登場する

Nehalem-EXベースの4プロセッサーシステムの構成

Nehalem-EXベースの4プロセッサーシステムの構成。1CPUは4基のQPIを備えて、相互接続されるようだ。チップセットは「Boxboro-EX」

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