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海上保安庁60周年記念観閲式フォトレポート……前編(観閲式編)

海保船隊、東京湾大集結!!

2008年06月01日 20時00分更新

文● 吉田/Webアキバ編集部

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 5月17日、18日両日、東京湾で海上保安庁によって観閲式が実施された。観閲式自体は例年行なわれているが、本年は特に「海上保安制度創設60周年記念」ということで皇族のご臨席による観閲なども行なわれている。ASCII.jpミリタリー特別取材班では、18日の観閲式について乗船取材を実施、ここにそのフォトレポートを掲載する。

観閲式のワンシーン。「しきしま」を先頭に受閲船艇が進んでくる

観閲式のワンシーン。「しきしま」を先頭に受閲船艇が進んでくる

海上保安庁とは

 さて、そもそも海上保安庁とはどんな組織なんだろうか。一言で言えば、海の警察で、主な任務として海上の治安安全を確保し、日本の領海や経済水域の権益を守ることを主な任務とする機関だ。 テレビニュースで「海上保安庁」という単語を聞く時といえば、「遭難した貨物船員を救助」とか「違法操業の漁船を検挙」という救難や警察活動というものが多い。

 あとは「竹島」「北方領土」など不法占拠されている地域での調査活動、尖閣諸島の警備などいわゆる「領土問題」というかなりハードなものもある。この他、海賊対策でマラッカ海峡に派遣されたり、プルトニウム輸送で欧州から日本まで輸送船を護衛したり、果ては不審船を追いかけたり、ホント日本の海を守るのに24時間気を抜くことなく頑張っている組織なのだ。

 この他、海洋調査を行なって航路を記載した海図の作成や津々浦々の灯台のメンテと言ったような地道な活動も行っている組織なのだ。

救難活動(訓練)

救難活動(訓練)

観閲式とは

 さて、海上保安庁の観閲式とはなんだろう。以前、当サイトでは海上自衛隊の観艦式を紹介したことがあるが、イベントの性格としては基本的には同じものだ。普段の訓練の成果や業務の一端を、偉い人の臨席のもと多くの人々に見て貰うイベントなのだ。

 今回の観閲式は、船舶67隻、航空機18機、人員2000人が参加するかなり大規模なイベントとなっている。なお、公募で選ばれた一般客も18日には総勢4129名が乗船していたとのことだ。

 さらに観閲式(観艦式)には、停泊方式と航行方式があり、今回の海保の観閲式は航行方式を採っていた。航行方式は観閲船隊(大臣や見学者が乗船)と受閲船隊が双方航行し、今回の場合は互いにすれ違いながら実施する方式だ。当然、航行方式の観閲式の方が高い操船技量を要求されるわけだ。

 また、今回の観閲式の実施海面は羽田沖。つまり東京湾のド真ん中ってことだ。総勢67隻ものフネが参加し操船するので、それ相応の広い海面が必要ということでここになっているワケだ。

 今回、一般客を乗船させた巡視船は「やしま」「ちくぜん」「おおすみ」「いず」の4隻。うち、「いず」を除く3隻が晴海埠頭から出港した。記者が乗船したのは「やしま」だ。

巡視船「やしま」は、「みずほ」型の二番船で昭和63年(1988年)12月竣工のヘリコプター搭載巡視船だ。常備排水量5317トン 乗員最大130名 全長130m 武装:35mm機関砲、多銃身20mm機関砲各1門 ヘリコプター1機搭載 船名の由来は日本の古称「八島」から。

巡視船「やしま」は、「みずほ」型の二番船で昭和63年(1988年)12月竣工のヘリコプター搭載巡視船だ。常備排水量5317トン 乗員最大130名 全長130m 武装:35mm機関砲、多銃身20mm機関砲各1門 ヘリコプター1機搭載 船名の由来は日本の古称「八島」から

(次ページへ続く)

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