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キャリア・ピックアップ 第43回

ニワンゴ代表インタビュー・前編

ニコニコ動画、代表の杉本誠司氏が衝撃を受けたこと

2008年05月21日 04時00分更新

文● 塩田紳二

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杉本さんに転機を与えた“衝撃”

―――杉本さんのキャリアについて教えてください。ニワンゴのプロジェクトが始まる前からドワンゴにいらっしゃったのですか?

杉本:はい。ドワンゴに入ったのは、2003年です。ドワンゴは、主にケータイのデジタルコンテンツを行なっている会社ですので、ニワンゴ、ニコニコ動画に携わる前は、「dwango.jp」サービスの周辺を固めるライフ情報や乗り換え案内、アーティスト情報関係などに携わっていました。技術系というよりは、プロデューサーのようなことを担当していました。

―――ドワンゴの前はオンラインゲーム会社で働いていたとのことですが、どうしてオンラインゲーム会社だったのですか?

杉本:今では仮想的な世界の中にユーザーが操作するアバター(自分の分身となるキャラクター)がいるというのは普通なことになっていますが、セカンドライフなどのサービスが始まる前からそれを実現していたのがオンラインゲームでした。

 オンラインゲーム内のキャラクターは、その背後にユーザーがいて、ネットワークで接続してこれを操作するわけです。そのキャラクターを通じて、ネットワークでつながった世界のどこかにいるユーザーと交流を持っている、そこにゲームを越えた何かを感じました。

 ちょうど、映画『マトリックス』のような世界がここにあったわけです。これにはかなりのショックを受けました。それから、オンラインゲームというのはどういうビジネスなのか、どういう世界なのかを知りたくて、オンラインゲームの会社に入ったのです。

(明日5月22日公開予定、後編に続く)

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