中級機を思わせる「なで肩」のデザイン
まずは見た目の変化は丸みが強くなったため、多少大きくなった感じはするものの、奥行きは3.1mm薄くなっている。重量も35gほど軽くなっていて、手に持って比べた限りではかなり軽くなった印象だ。
訂正とお詫び:EOS Kiss Digital XとEOS Kiss X2の寸法に関して事実と異なる表現があったため修正しました。なお、カタログスペック上の寸法は幅126.5×奥行き65×高さ94.2mm(Kiss X)、幅128.8×奥行き61.9×高さ97.5mm(Kiss X2)となります。(3月8日)
見た目の印象は、同社の中堅機種EOS 40DやEOS 5Dに近付いた。具体的に言うと、ペンタ部分の形状変更、グリップの大型化などが上げられる。背面の液晶ディスプレーは3インチに大型化し、今回から搭載されたライブビュー使用時にも見やすくなった。
細かな操作性にも改善が
メニュー内容は項目的には変わらないが、操作方法が変わっている。具体的には、メニュー位置に関わらず左右ボタンでタブの切り替えができるようになった。これは、キヤノンのほかの機種と共通したインターフェースである。
Kiss Digital Xではタブ切り替えの際に、一番上の項目までカーソルを動かさなければならなかった。X2では操作性が改善されたと言ってよい。ただしEOS 40DやEOS 1D系に用意されているジョイスティックはなく、また背面のサブコマンドダイアル(ロータリースイッチ)もない。つまり、ボタンを何度も押さなければいけない。ジョイスティック+サブコマンドダイアルの組み合わせで、直感的かつ俊敏な操作が行なえる上位機との差があるという点も覚えておいたほうがいいだろう。
また、十字キーやAFポイント選択ボタン/スタートボタンは同じ位置にあるものの、十字キーのボタン項目がかなり入れ替わっているので、Kiss Digital Xユーザーが持ち替えた場合には多少の違和感を感じるかもしれない点も付け加えておく。