極限までそぎ落とされたインターフェース
キーボードはフルサイズにこだわっているものの、ポート類は本体の薄さに合わせて大幅に削減されている。まず驚くのが、イーサネットポートがなくなったこと。MacBook Airでは、ネットワークはすべて無線LANで行うのが基本だ。どうしてもイーサネットが使いたい場合は、USBポートに接続するタイプのイーサネットアダプター「Apple USB Ethernet Adapter」を購入して使えるが、MacBook AirはそのUSBポートですら1基しか備えていない。
また、アップルが率先して推奨し、長らくすべてのMacが必ず備えていたFireWire(IEEE1394)ポートも非搭載。外付けハードディスクの接続も、ビデオの取り込みにも、USBを使うしかないのは現状ではまだ不便に感じる。MacBook Airはあくまでセカンドマシンとして、外出先で限定的な用途に使うMacということなのかもしれない。
底面には、手前側に一列、放熱用スリットが並ぶ。底面が机などに密着しないように、硬質の黒い脚が4つ付いている。動作中のMacBook Airの底面に触ったところ、意外なことにあまり熱くない。MacBookは底面が相当熱くなるので、膝の上にのせて作業するのはつらいときがあるが、会場で触ったMacBook Airは熱くなかった。
なお、バッテリーは完全に組み込まれており、ユーザーがバッテリーを取り外して交換することはできない。バッテリー交換は、アップルのサポートに依頼するしかないようだ。また、メモリーはマザーボードに直付けのため、当然増設や交換はできない。底面には簡単にアクセスできる開口部がないので、ハードディスクの交換もユーザーの手には負えないだろう。