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まるで「空気」のように軽い、世界最薄ノートマシン

アップル、1.94cm/1.36kgの薄型ノートマシン「MacBook Air」を発売

2008年01月16日 06時25分更新

文● MacPeople編集部

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アップルジャパン(株)は16日、Macworld Expo 2008にて、薄さ1.94cm/重さ1.36kgの薄型ノートマシン「MacBook Air」を発売すると発表した。オンラインのアップルストアでの価格はIntel Core 2 Duo 1.6GHz/80GBのハードディスクを搭載するモデルが22万9800円、Intel Core 2 Duo 1.8GHz/64GBのソリッドステートドライブ(SSD)を搭載するモデルが38万8400円。いずれも本日より予約受付を開始し、2〜3週間で出荷予定だ。

MacBook Air

モニターサイズは13.3インチとMacBookと同サイズだが、光学式ドライブやポート類を廃し、1.8インチハードディスク/ソリッドステートドライブを採用してこの薄さを実現している

MacBook Air MacBook(参考)
MacBook Air 1.6GHz MacBook Air 1.8GHz MacBook 2.2GHz (MB063J/B)
価格 22万9800円 38万8400円 17万9800円
本体カラー シルバー(アルミニウム) ブラック
CPU Core 2 Duo-1.6GHz Core 2 Duo-1.8GHz Core 2 Duo-2.2GHz
2次キャッシュ 4MB 同左
システムバス 800MHz 同左
メモリー(最大) PC2-5300 2GB PC2-5300 1GB(2GB)
記録媒体 80GB(1.8インチHDD、4200回転/分、パラレルATA) 64GB(ソリッドステートドライブ) 160GB(2.5インチHDD、5400回転/分、シリアルATA)
光学式ドライブ 非搭載(別売りオプションでSuperDriveを用意) SuperDrive(DVD±R DL、DVD±R/RW、CD-R/RW)
ディスプレー 13.3インチTFT 同左
最大モニター解像度 1280×800ドット 同左
グラフィックチップ Intel GMA X3100 同左
ビデオメモリー容量(メインメモリーと共有) 144MB 同左
通信機能 AirMac Extreme(IEEE 802.11b/g/n準拠)、Bluetooth 2.1+EDR AirMac Extreme(IEEE 802.11b/g/n準拠)、1000BASE-T Ethernet、Bluetooth 2.0+EDR
主なインターフェース USB 2.0、ヘッドホン/アナログ出力、Micro-DVI出力(アダプターによりDVI/VGAに出力可能) FireWire 400×1、USB 2.0×2、ヘッドホン/光デジタル出力、アナログ/光デジタル入力、Mini-DVI出力
本体サイズ 幅32.5×奥行き22.7×高さ0.4~1.94cm 幅32.5×奥行き22.7×高さ2.75cm
本体重量 1.36kg 2.27kg

MacBookと同サイズの13.3インチ液晶モニターを備え、バックライトには輝度と省電力性に優れるとされるLEDライトを採用。モニター上部にはiSightを内蔵する。キーボードはMacBookと同様のキーが独立したフルサイズのキーボードだがキートップが黒色で、MacBook Proで採用されている周囲の明るさを感知してキートップが光る「アンビエントライトセンサー」を搭載した。

また、iPod touchなどの「マルチタッチテクノロジー」を利用したトラックパッドを新たに搭載。2本指でつまんだり回転させたりすることで、文字の大きさなどを拡大/縮小できるほか、フォトアルバムの中身を表示したり、画像を回転させる操作も行えるという。

MacBook Air

ひと目見てわかるのがその薄さ。本体の素材はアルミニウムで、最も薄い端の部分で0.4cm、モニターを閉じた状態の最厚部でも1.94cmだ。重量も1.36kgと、MacBookと比較して約60%軽くなった

標準モデルでは、記録媒体にiPodシリーズで実績がある1.8インチ/80GBのハードディスクを搭載。さらに、上位モデルでは64GBのソリッドステートドライブも選択可能だ。SSDは、アップルのマシンとしては初の採用となる。

CPUはIntel Core 2 Duoの1.6GHz/1.8GHzの2種類で、グラフィックチップは現行のMacBookと同じIntel GMA X3100。メモリーは標準で2GBで、拡張することはできない

接続端子も薄さを実現するために大幅に見直され、USB 2.0ポート、Micro-DVIポート、アナログオーディオ出力のみ。これまで搭載されていたFireWire 400やイーサネットポートは搭載していない。無線通信では、IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.1+EDRを内蔵する。なお、イーサネットに関しては別売りの「Apple USB Ethernet Adapter」を使えばUSB経由で利用可能だ。また、Micro-DVIからDVI/VGAに出力できるアダプターが標準で付属しているため、外部モニターにも接続できる。

MacBook Air

伝統的に採用してきたFireWire 400に加え、イーサネットポートも非搭載という思い切り。背面も側面も非常にすっきりしたデザインだ。なお、バッテリーも薄型化されているが、消費電力の低減により、駆動時間は連続5時間となっている

光学式ドライブも内蔵せず、オプションで「MacBook Air SuperDrive」(1万1800円)が発売される。CD-ROMやDVD-ROMを用いたソフトのインストール方法が気になるところだが、ほかのMacやWindows PCに「Remote Discセットアップ」というソフトをインストールしてディスクを挿入すると、MacBook AirのFinderのサイドバーにある「デバイス」欄から無線LAN経由でマウントでき、内蔵ドライブと同様に利用できる仕組みになっている。ちなみに、古いMacからのデータの移行も、同ソフトをインストールすることでワイヤレスで行える。

付属品は、MacSafe電源アダプター、延長ケーブル、Micro-DVI - DVIアダプター、Micro-DVI - VGAアダプター、モニター清掃用のクロス、電子/紙マニュアル。なお、Apple Remoteリモコンは付属していない(別売りオプションで2400円)。


MacPeople編集部ではマシンを入手ししだい、詳細なリポートを掲載する予定だ。


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